今年初め、中国国内では「わが国でついにボールペンのペン先を作れるようになった」というニュースが駆け巡った。滑らかな書き味を持続させためのペン先の製造には細かい技術が必要であり、中国の製造業の進歩を示すトピックだった。しかし当然ながら、ボールペンだけ国産化すればいいという訳にはいかない。(イメージ写真提供:123RF)

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 今年初め、中国国内では「わが国でついにボールペンのペン先を作れるようになった」というニュースが駆け巡った。滑らかな書き味を持続させためのペン先の製造には細かい技術が必要であり、中国の製造業の進歩を示すトピックだった。しかし、当然ながら、ボールペンだけ国産化すればいいという訳にはいかない。

 中国メディア・今日頭条は15日、「ボールペンの先以外にも、中国の製造業が力を入れなければいけないモノ」とする記事を掲載した。記事は、輸入品に代わるペン先の製造に成功したことは「驚きであり、喜ばしいこと」であるとする一方で「喜び過ぎてはいけない」と説明。中国にはまだまだ輸入に依存している製品が多く、「これらの技術的ネックを解消してこそ、製造大国から製造強国になれるのだ」と論じた。

 そして、中国の製造業において国産化が待ち望まれる分野として「先進的な航空エンジン」、「自動車エンジン」、「ハイエンドのデジタル制御工作機械」、「ハイエンドの医療機器」、「コンピューターのCPU」、「コンピューターのOS」、「モバイル端末のOS」、「デジタル一眼レフカメラ」、「短距離走用シューズの安定機能」の9点を挙げている。自動車のエンジンや、デジタル一眼レフカメラなどは、日本の存在を意識していると言えそうだ。

 航空宇宙開発においても、自動車産業においても動力の要と言えるエンジンにおいて質の高い国産品が製造できていない現状を歯がゆく思っている中国のネットユーザーも多いことだろう。そして、CPUやOSも電子端末にとって核となる部分である。中国の製造業界が目指す新たなマイルストーンは、様々な「心臓部分」を自前で作れるようになのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)