たくさん学ぼう!1年後の平昌五輪へ向け重要な試金石となる四大陸選手権で日本女子がいい学びの機会を得た件。
もう一度ここに立つために、学ぼう!

平昌五輪、日本がもっとも熱くなるだろう時間が、来年ここで動き出す。見ているだけの自分も引き締まるような大会です。フィギュアスケート四大陸選手権。欧州を除く各大陸の有力選手が集い、平昌五輪の会場である江陵アイスアリーナで戦う。まさに大本番への試金石です。

ここで感じるすべてが本番の糧となる。空気も、人々も、食事も、街並みも、「知っている」ということがきっと強みになる。勝ち負けはもちろん大事ですが、1年後ここに戻ってくるときに何を工夫すべきかを考えながらすごしてもらいたいもの。とりあえず、まず最初の学びとしてしっかり覚えておきたいのは、息抜きでするSNSで「書かなくてもいい海の名前は書かない」という処世術ですかね。それもまた学びです。

↓歩いているだけなのに現地視察に余念がない風に見える選手の姿も!

五輪の前年にソチに滞在して「ここアカン」と気づいたことを活かしたからこそのあの結果!

今回もしっかりと学んできてもらいたい!

↓会場のなかもなかなか立派にできあがっている!

なお、天井から下げている大型4面モニターは去年1回落下しています!

下を滑るときは気をつけてね!

↓練習リンクは地下にあるという落ち着いた環境!

もはやこうなってくると「アコム」とか「ニコニコレンタカー」とか誰のための広告なんだかわからんね!

宇野昌磨クンとかが「そうだ、レンタカーでお金借りに行かなきゃ」と急に思うとか、そういうちっちゃい可能性に懸けるしかない!

↓何故か座席の列の途中にガラスの仕切りがあったりするけど、そこはご愛嬌!

できあがっているだけ、マシ!

F1のサーキット作ろうとしたときに、当日までエレベータの設置が間に合わず諦めたり、芝生植えるのやめて緑のペンキぶちまけたのに比べたら、マシ!

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まずは注目の女子シングルから。日本勢では出場が内定していた宮原知子さんが怪我により出場を辞退するといううれしくない事態がありましたが、補欠から本郷理華さんが繰り上がり、しっかりとした陣容を整えて臨みます。

宮原さんにとっては怪我自体も残念であり、本番会場視察のチャンスを逸したのは痛いことですが、いろいろと天の配慮もあったのかなと思いたい。あなたは少し休みましょうという声でもあり、別のあなたはここに立つ気持ちをもっと強く持たなきゃダメよという声でもある。僕はこの繰り上がりをポジティブにとらえていきたいと思います。

中継を担当するフジテレビは平日ということもあって後半グループからの生中継を敢行(※土日は最高の時間帯に合わせて美しい編集の録画をお送りする万全の体勢)。その前に、日本勢一番手として三原舞依さんの演技から中継は始まります。三原さんはトリプルルッツ+トリプルトゥループのコンボを美しく決めると、その後も淀みのない演技。

画面に表示されるTESカウンターを見なくても「いいね!」とわかるような出来栄えで、すべての要素で加点をもらいます。一番最後の要素にトリプルフリップを持ってくるという新鮮味のある構成もとても印象的。ショート66.51点の好発進で、後続の日本勢にしっかりとバトンをつなぐどころか、バトンを持ったまま先頭を走っていきました。

↓一回転してガッツポ!いい笑顔!


狙えるぞ表彰台!

チャンスをつかめ!

生中継の後半グループは樋口新葉さんからスタート。しかし、冒頭のダブルアクセルでブレードがひっかかったのかつまずくような場面が。何でもこの会場の氷は表面が柔かめだそうで、エッジを立てれば簡単に刺さるようなところも。リンクに描かれる軌跡も画面で見ていてもハッキリわかるほどに濃く、削れた氷が飛ぶところもよく見えます。その影響ということではないのでしょうが、演技後半の3回転+3回転のコンビネーションでも転倒が。

SP58.83点は満足のできではないでしょうが、やっている要素自体はトップと比べてもまったく遜色ないもの。ちょっと何かが違えばこのままトップ争いをしていてもおかしくない選手です。「しまった」からの立ち直りも含めて、五輪で同じ状況になったときのシミュレーションとしてしっかりフリーまでの時間をすごしてもらいたい。学び、学び、学び。

↓フリーで挽回だ!寝て、食べて、また頑張ろう!

たぶん、滑りに対して氷が甘いのね!

全部刺さっちゃってる!

こっそり会場のエアコンをマックス下げてキンキンにしてみよう!滑りやすくなるから!

アメリカのマライア・ベルはお兄さんのハートをつかまえるような演技で、存分に魅力をアピール。韓国のチェ・ダビンは17歳とは思えない色っぽさで自己ベストを大きく更新する熱演。地元の声援を味方にする演技でした。つづけて登場したキム・ナヒョンは全体的に苦しそうな表情ながらも、最後まで滑り切る意地の演技。地元韓国勢が、「キム・ヨナの金メダル7周年」にわく地元ファンをさらにわかせました。

↓「え?7周年?」と思ってはいけない!ご覧のように7周年です!


ちなみに我らが荒川静香さんも、金メダル獲得11周年となっております!

11周年おめでとうございます!

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そして迎えた最終グループ。好調が伝えられる北米勢とともに、日本からは本郷理華さんが登場。最終グループ1番手となった本郷さんは、衣装のズリ落ちをしきりに気にする落ち着かない素振りでスタート。冒頭のトリプルフリップからのコンボは2回転となり、さらにアンダーローテーションも指摘される苦しい滑り出しとなります。

それでも「2回転+2回転」ならば要素ヌケで無価値の0点になるところを、こらえて3.70点を取った。演技自体はもうひとつというところですが、勝負への意欲のようなものは感じる演技でした。その意欲、フリーにつなげてほしい。どうせもらったチャンス、勝っても負けても丸儲けです。学び、学び、学び。

↓背中側で紐で吊ったほうがいいかもしれんね!

お辞儀するときも胸元おさえるんじゃ大変だろう!

もっとピチピチのやつにすることを提案します!

全米を制したカレン・チェン、補欠から繰り上がった長洲未来のふたりのアメリカ勢が演技を終えた段階では、序盤の演技順だった三原さんがまだトップに。メダルに手が届くかどうか、実力者たちの登場を待ちます。テレビもチラチラッと観客席の三原さんのようすをとらえたりと、ざわざわし始めました。

「80点超え」を地元で出してきたというカナダのオズモンドは、滑りの速さと雄大なジャンプで魅せるも、ダブルアクセルでは豪快な転倒。あまりに豪快なたたきつけと、すぐさま立ちあがる勢いのよさに、一瞬「これ振り付け?」と思ってしまったほど。柔道だったら見事な受け身と褒められる感じでしたが、80点には及ばず。それでも十分な高得点で、ここでようやく三原さんをかわしてトップに出ます。

↓惜しかった!でも、ほぼ首位!


最終的に首位と0.04点差なら、あってないようなもの!

ダブルアクセルじゃなくて「前まわり受け身」としてならGOEで加点がもらえる演技だったと思います!

最後に控えるのはブライアン・オーサー勢の2連発。まずカナダのデールマンは幅のある大きなジャンプや、カメラが不慣れなのか画面外まで跳んでいく高いルッツジャンプで堂々のSP首位発進。さらにカザフスタンのトゥルシンバエワも、細身な身体にキュートな衣装、ポップな演目で好演技。レベル・要素のとりこぼしもなく、加点をきっちりととっていくあたりは「さすがだな」という2選手でした。

ほんと個人的でどうでもいいことですが、黒っぽい制服みたいな衣装のスカート風の飾りが、滑るたびにチラチラッとめくれてピンクの裏地が見えるのはズルい。日本にもキャビンアテンダントのコスプレとかでキュンキュンさせる魔性の少女がいますが、新世代はお兄さんあしらいが上手で、お兄さんも困りますね!

↓こちらも三原さんをかわして上位に!

4位までが1点台の差に詰まってる!

ひとつのミスが順位を変える厳しい戦いに!

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日本勢はSPを終えて三原さんが4位、本郷さんが9位、樋口さんが10位という格好。とは言え、なかなか痺れるものがある順位です。今大会の勝ち負けという意味でもそうですが、別口で行なわれた欧州選手権の結果と混ぜ合わせると、単純なスコア順でいえば三原さんもロシア勢+コストナーにかわされて8番手に下がるという感じのスコアです。本郷さんと樋口さんは16番手と17番手までいく感じ。

今大会のSPのままの順位なら平昌五輪の女子シングル出場枠は2枠、しかも1枠が見えてくる土俵際での2枠という形です。ショートプログラムだけの話なので、もちろんこのまま終わるわけではありませんし、宮原知子さんが復帰してくればまた計算も変わる話ですが、何か、急に僕までピリピリしてきました。このまま終わるわけにはいかない。フリーに向けてちょっと上げていきたい。ちょっと上げられるというところを実感として持っておきたい。

今大会はすべてが学び。

次への経験となるよう、いいフリーにしてほしいもの。それが世界選手権にもつながりますし、1年後の自分にもつながるはず。この地でイイ思い出を作って、「相性のイイ場所だからきっとできる」「あのときもできた」「自分でもビックリするような追い上げだったわぁ(自画自賛)」という気持ちを1年後のために仕込んでおきましょう!

念押しですが、モニターの下を滑るときは気をつけてください!