トヨタモータースポーツと共に歩み続けると同時に、新型車発表にあわせ、様々な用品を取り揃えるパーツブランドとして知られるTRD。

走りを変えるチューニング系のほか、ビジュアルを刺激する、ボディキットや小物といったドレスアップ系も長年力を入れており、純正オプションにも指定。新車ディーラーで買える、全て合法という安心さは、ドレスアップの経験値の少ないユーザーにとっては、とくに心強い魅力といえる。

1

そんなTRDの最新作が、先進的に生まれ変わったエスティマ。純正エアログレード、アエラスだけに選択肢を搾るなど、体系が大きく見直された新型は、どれを選んでも見た目は基本全車同じ。新型は先進的で個性的に見える反面、解釈を変えれば個性薄でもあるジレンマを抱えたクルマなのだ。

TRDがボディキットを開発するにあたり重視したのは、まさにそこ。エアロを付けることで生まれる差別化や、自分だけという満足感を得られるデザインを追究したという新作は、エアロを付ける意味が50系史上、ある意味もっとも高いともいえる。

とくにこだわったのは、新型最大の特徴であるフロントセクションで、両脇のアクセサリーランプの印象が強いことや、中央開口下(リップ先端)がブラックであるため腰高感があるとし、バンパー上部(ヘッドライト下まわり)にガーニッシュと、両端にLEDを採り入れたハーフエアロを提案。

フェイスを引き締めつつ、重心のバランスを視覚的に下げるなど、確実なブラッシュアップが期待できる内容となっている。もちろん、アエラスらしさをしっかりと感じさせる範囲内で。決してやり過ぎることなく、確実な手応えを得られるブランド、それがTRD。変化と、信頼の証だ。

ガーニッシュやスポイラーで顔付きをシャープにするエアロなど、マフラー以外のボディキットは、新型にあわせ開発。純正バンパーは縦基調であるとし、見た目にワイド感が生まれるよう横基調を意識した。ホイールは、純正タイヤが流用可。

 

人気の高いアクセサリーシリーズには、ブランドカラーであるレッドを効果的に使った、純正交換や貼り付け型のアクセサリーを多数用意。シフトノブは写真以外に球形タイプがあり、プッシュスタートスイッチはユニット自体を全交換。

[PRICE LIST]

フロントスポイラーLED 付き 7万6000円
フロントスポイラー LEDなし 4万1000円
リアバンパースポイラー 4万7000円
2点セット LED 付き 11万7000円
2点セット LEDなし 8万2000円
フロントバンパーガーニッシュ 3万5000円
ハイレスポンスマフラーVer.S 6万2000円〜
18インチアルミホイール&ナットセット 15万6500円
ウインカーバルブセット 3000円
プッシュスタートスイッチ 1万4000円
本革シフトノブ 9800円〜
フューエルキャップガーニッシュ 1000円
オイルフィラーキャップ 6500円
18インチアルミホイール「TF6」 15万6500円(1台分)

10年前の現行エスティマの登場時から各種アイテムをラインアップしていたTRDも、今回のマイナーチェンジを受け、フェイスリフトに合わせたエクステリアパーツだけでなく、走りにかかわる機能パーツも含め、「ELEGANTSPORT TOURER」を開発コンセプトに、新たに設定した。

19インチのミシュラン製タイヤの装着を前提にセットアップされていた従来の足まわりは、スポーティさを訴求すべくドライバー優先の硬めの味付けとなっていた。ところが今回は、ノーマルも快適性を重視してきたことも鑑みつつ、TRDも同様の路線で一連の商品ラインアップを新開発。後席乗員の快適性にも配慮した乗り味を心がけたという。

具体的には、OEMの18インチタイヤをそのまま活かすこととし、ホイールのみ「TRD TF6」に履き替え。さらに、Sportivoサスペンションセットのチューニングを大幅に変更したほか、かつて一時期設定していたが現在では廃盤となっていたメンバーブレースセットを新設。また、ノーマルではフロントに標準装備されたパフォーマンスダンパーを、リアにも追加するものを用意するなどといった内容である。

実際に走ってみても、まさしく走り味はそのとおりで、快適性が大きく向上していた。乗り心地がマイルドになり、荒れた路面やちょっとした段差を乗り越えても、よく動いて瞬時に振動を収束させる。

高速巡行での跳ねも少なく、パフォーマンスダンパーも効いてか微振動もあまり気になることはなく、いたってフラット感の高い乗り味を提供してくれる。ステアリング操作に対しても、従来はとにかく俊敏に曲がることをヨシとしていた印象だったところ、新しい味付けでは操舵したとおりリニアにじわっと動くようになっている。

コーナリング時のロールも全体としては抑えられているが、極端に抑え込むのではなく、Gの高まりに応じて角度が増していくような味付けとなった。リニアのステアリングフィールと併せて、こちらのほうがクルマの動きが素直でわかりやすい。

この味付けのほうが後席乗員に歓迎されるだろうし、ドライバーにとっても操作に対して正確な反応が得られることが心地よく感じられるはずだ。

このようにTRDのエスティマは、より大人の走りを感じさせるよう成熟していた。

エアロは、チューニングブランドTRDならではの、空力を考慮し機能美を追求したデザイン。LEDがスタイリッシュな見た目も演出する。LEDナシもラインアップ。

メンバーブレースセットをはじめ、パフォーマンスダンパーなどオリジナル補強パーツを使ってボディの歪みを抑える。キビキビとしたシャープな走りを実現する。


オリジナルのサスペンションキットの設定を見直し、従来の固めてロールを抑え安定させるという方向性から、程よいロールをコントロールすることで接地性を高め安定性へ繋げるといったた仕上がりになっている。

(ドレナビ編集部)

TRD仕様の50系エスティマのチューニングポイント! ワークスの本気に迫る(http://clicccar.com/2017/02/16/437580/)