©2017「ハルチカ」製作委員会
Sexy Zoneのメンバーとして、数々の舞台でスポットライトを浴びてきた佐藤勝利。取材を行ったのは夜。まる一日の取材対応の最後だったが、疲れを微塵(みじん)も感じさせず、キラキラした目で登場した姿に「さすがアイドル」と思わずうなる。そんな佐藤にとって初めての映画『ハルチカ』には、純粋に笑い、悩み、奮闘する等身大の表情がいっぱい詰まっている。アイドルとしての輝きと、新進俳優としての謙虚さとクレバーさ。これらを併せ持つ佐藤の伸びしろは、限りなく大きい。

取材・文/新田理恵 制作/iD inc.
スタイリング/渡邊奈央 ヘアメイク/KAZUOMI(メーキャップルーム)





真空パックみたい…現場の空気感をそのまま映画に



――今日は朝から夜まで取材ラッシュだったと聞きました。すでに何度もお話されている内容かもしれませんが、初映画・初主演ということで、『ハルチカ』出演の話が来たときの感想からお聞かせください。

まだしゃべっていませんよ、意外と(笑)。ずっと映像モノのお芝居をやりたかったんです。いろいろテレビドラマへの出演を経てから映画っていう流れがひとつあると思うんですけど、(最後のドラマ出演から)2年くらい空いていたので、いきなりマネージャーさんに「決まりました!」って言われて、びっくりして。

――原作は人気青春ノベル『ハルチカ』シリーズ。橋本環奈さん演じる女子高生・穂村千夏(チカ)と、佐藤さん演じる幼なじみの上条春太(ハルタ)が廃部寸前の吹奏楽部を復活させようと奔走し、力をあわせてコンクール出場を目指すストーリーです。主演と聞いていかがでしたか?



「うわー、映画!しかも主演だ!」っていう、嬉しさが強かったです。吹奏楽部のストーリーっていうのも、音楽が好きなので楽しそうだなと思いました。すごいテンションがあがったので、原作を近くの本屋に買いに行きました(笑)。

――映画というのは、やはり特別ですか?

そうですね。テレビとはまったく違うものだとは思うんですけど、お金を払って、スクリーンに観に来てもらえるっていう点が違いますよね。

――完成作をご覧になって、自分の姿をスクリーンで見た感想は?

すごい真空パックにされてるような感じというか…。

――斬新な表現ですね(笑)。

斬新な表現をしてみました(笑)。 みんなで丁寧に作ったから、その空気を監督が逃さず切り取ってくれて、全部包んでくれたので、そういう表現がいいかなって。ナチュラルなイメージというか、撮ったものがそのまま伝わる映画だなと思っています。作品自体も純粋に面白かったですし、自分がスクリーンに映っているのも感動でした。



劇中でも本当に演奏! ホルンを猛特訓



――撮影前に不安だったことはありますか?

久しぶりのお芝居っていうのは、不安だったと言えば不安でした。あと、ホルンの演奏を限られた時間内でどこまでもっていけるかなっていうことも……。

――ハルタは高校の入学式で久々にチカと再会し、ホルン経験者だったことから、最初は強引に吹奏楽部に誘われます。ホルン奏者の役という設定を聞いたときはどう思いましたか?

ホルンって、初めてまじまじと見たんです。金管楽器って、トランペットっていうイメージだったんですけど、でも、初めて見たときに一目惚れというか、かっこいいなって思いましたね。そういうの、僕好きなんですよ。あえて外すわけではないですけど、人と違うものって個性があってかっこいいな! って。ホルンって、ちょっとメカニックですし。

――音はすぐ鳴りましたか?

1回目で鳴らしました。ビックリされました。練習には多いときで週2回ぐらい行けたのかな? 順調にはいったんですけど、高い音がすごく難しくて。外しやすいし、力むと音が出ないし。時間もなかったので、練習して出るようにしたんですけど。もとから上手い役なので、クランクインのときから上手くないといけなかった。(上達の)締め切りはクランクインだったんです。

――演奏シーンには、実際みなさんが演奏した音が使われているんですよね。

スゴイですよね(笑)。自分でも、よくここまでできたなって。個人パートはそれぞれ、みんな見えないところで練習していたと思いますね。

――これからも楽器は続けていきたいですか?

はい、もちろん。撮影で使ったホルンはそのまま使っています。これ、ヤマハさんの一番新しいホルンなんですよ。ホルン独奏ってあんまり聞かないですよね。ソロってトランペットやサックスが攻めちゃうので。ホルンは基盤になる楽器。でも、今後ホルンがメインになる曲を作ろうかな。



ハルタとして映るために…演技への真摯な取り組み



――今回、現場に入るにあたって、何か心がけていたことはありますか?

お芝居としては、作り込みすぎないというところですね。上条春太(ハルタ)として自然に映るために、役をガチガチに固めないで現場に行きました。市井(昌秀)監督がそういう手法の方で、「作ってこないで」って言われたんですよ。「ドキドキするな〜」と思いながら行きました(笑)。

――長回しで自然に撮っているシーンが多かったですよね。

あれはエチュード(即興劇)ですね。何度かエチュードをやって大枠を作ってから、本番でもう1回演じるという形でした。

――エチュード中に佐藤さんが提案したことは何かありましたか?

(音楽室のシーンで)長台詞の前にもう1個セリフがあったんですけど、「このセリフはハルタは言わないな」と思ったので、「これは言わなくてもいいですか?」という提案をして、そうなりました。

――さっき、ハルタとして自然に映るために監督から作り込まないでという指示があったとおっしゃっていましたが、ある意味、役者に任せられる部分が多いということですよね。ハルタをどう捉えて演じたのでしょうか?

ハルタは弱気で、ナイーブなところも多くて…。あと、「ハルタはどんな音楽を聴くんだろうな?」とか、考えました。



――といいますと?

音楽モノの作品ですから、そこは結構大事だと思うんですよね。ハルタが激しい音楽を聴いていたら、僕はイヤなんですよ(笑)。そういう人じゃないと思うから。ハルタはクラシックも聴きます。もちろん好きそう。いえ、好き(笑)。でも、そんなにシブい人じゃないと思うので、ポップスとかも聴くんだろうなとは考えていました。映像やセリフとしてはないですけど、絶対そういう部分も表れてくると思います。

――音楽の好み以外では?

あとは、撮影した清水(静岡県)の街や、校舎を歩いてみたりしました。ハルタが知ってることと、知らないことをちゃんとしたいと思ったので。

――脚本の、ハルタ以外の役の部分は読まなかったとか。

ハルタが知ってることは知っていて、知らないことは知らないようにしていましたね。経験がないぶん、そうやってやります、僕は。



静かなたたずまいに、燃えたぎる闘争心を秘めて



――コンクールを前に、吹奏楽部のメンバーたちがぶつかり合い、結束を深めていくシーンを見ていて、青春時代の懐かしい想い出がいろいろ蘇りました。

ぶつかったんですね(笑)。

――部活とかやっていると、どうしてもああいう経験ってあると思うんですよ(笑)。佐藤さんもグループで活動されていて、コンサート前などはみんなでパフォーマンスを作っていくと思うのですが、何か演技に反映させた部分はありますか?

うーん、きっとあるんだと思うんですけど…。ハルタとしてはリンクしないかなと思います。

――いいパフォーマンスをしようっていう熱量は共通しているのでは?

そうですね。ひとつの物事を作る、誰かが欠けても成立しないっていうのは似ていますね。

――ハルタは、普段大人しいけれども、いざというときに頼りになる、チームをまとめてくれるポジションでした。佐藤さんに似てる部分はありましたか?

そこなんですよ!(笑) 僕、監督にも「静かな闘争心があるよね」って言われて。的を射てるな〜と思って(笑)。僕、そんなに「おーっし、行くぞー!」みたいな熱いものを見せるタイプではないと思います。ただ、闘争心がないわけはないですし、一番引っぱっていく気持ちはありますし。そんなところは、ハルタと似ているところではあるのかなって思いますね。



――逆に、ハルタとは全然違って理解が難しかった部分は?

全然違うのは、弱虫だったり、ヘタレだったりする部分。理解できなかったのは…うーん、やっぱりヘタレ、ですかね(笑)。チカを港でハグするシーンも、あれは監督の演出なんですけど、すっごいゆっくり行くんですよ。ロボットみたいに。あれは理解できないですね(笑)。

――この映画には、「恋じゃない。けど−友だちより、トクベツ」っていうキャッチフレーズがついています。チカとの曖昧な感じを醸し出すのは難しかったですか?

そうですね。恋愛にも、友だちにも振り切れない関係なので。でも、ああやってチカちゃん(橋本環奈)が演じてくれたから僕もできたし、僕がやったからチカちゃんもできたのかもしれない。ふたりで自然に生まれた距離感かなと僕は思いますね。違う俳優だったら、違う距離感だったのかもしれないです。

――最初は頼りないハルタですが、次第に男らしくなっていく変化も見どころだと思います。その変化をどう捉えて演じていました?

自分としては、現場で「ここがきっかけかな?」って思った部分があって。監督もそこだと思っていてくれて…。

――どこですか?

どこだと思いますか?(笑) 「ここがきっかけ」っていう、わかりやすい表現はしたくないんですけど、そこから変わったんだろうなっていうのは、自分はちゃんと置いておきました。撮影のときに。



アイドルでいるときのほうが恥ずかしいかも(笑)



――公開されたら、映画館へ観に行きたいですか?

行きたいですね〜。あと、公開前に予告編が流れてるじゃないですか、映画館で。あれも観たくて。もちろん本編も観に行きますよ! 何回もたぶん行くと思います。

――感想を聞きたい人はいますか?

お客さんから一番聞きたいですね。あと、(吹奏楽部顧問・草壁先生役の)小出(恵介)さんからも、じっくり感想を聞いてみたいです。小出さんのことは大好きで、今回もっと大好きになりました。役者さんとして評価されている方は、作品をどう捉えるんだろう? って。小出さんとして捉えたものと、客観的に見たものとがあると思うんですけど、どっちも聞いてみたいですね。

――Sexy Zoneのメンバーからはいかがですか?

メンバーにも観てほしいですよ。まあ、観てしまうんだと思うんですけどね。観ちゃう、気になっちゃう、みたいな(笑)。

――ちょっと恥ずかしかったりします?

いや、まったくないですね、恥ずかしさは。もし『ハルチカ』が、同じような脚本でも大袈裟にキュンキュンするものだったら、恥ずかしさがあったと思います。でもこの映画は実際に起きていることをすごく自然に描いているので、恥ずかしさはないです。それに僕は、アイドルのときのほうが恥ずかしさがあって、みんなといるときのほうが恥ずかしいので(笑)。



【プロフィール】
佐藤勝利(さとう・しょうり)/1996年10月30日生まれ、東京都出身。A型。2011年、Sexy ZoneとしてCDデビュー。以降、12枚のシングルと5枚のアルバムをリリース。テレビドラマ『ハングリー!』(フジテレビ系)、『SUMMER NUDE』(フジテレビ系)に出演。『49』(日本テレビ系)では主演を務め、演技の経験を積む。2015年、16年の舞台『JOHNNY'S WORLD』では同グループの中島健人とともに座長を務めている。


■映画『ハルチカ』
大ヒット公開中!
http://haruchika-movie.jp/

©2017「ハルチカ」製作委員会

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