連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第20週「旅立ちの時」第112回 2月15日(水)放送より。
脚本:渡辺千穂 演出:梛川善郎


112話はこんな話


いつまでも独身を貫く武(タケ)ちゃん(中島広稀)に結婚相手を見つけようと、すみれ(芳根京子)たちが奮闘するも、武ちゃんは明美(谷村美月)のことを忘れられない。だが、明美は誰とも結婚しない理由を語る。

タケちゃんの妄想


Twitterのトレンドにも入った「タケちゃんの妄想」。すごいよ、タケちゃん。

桃色の照明のなかで明美が栄輔(松下優也)の肩にしなだれかかっているビジョン。先週末予告で物議を醸していたあのカットは、武ちゃんの妄想カットだったとわかりホッとした。本編では栄輔がドヤ顔でカメラ目線していて、武ちゃんが勝手に栄輔をライバル視しているところが微笑ましい。
でも明美があんなに女全開にするなんていやや。

すみれ、お見合いおばさん化する


武ちゃんがいつまでも独身であることを心配したすみれたちは「行ってくるねー」と俄然、張り切って結婚相手を探しはじめる。
縫子さんに売り子さん、お得意先・・・と仕事つながりばっかり。まあ、そういうものか。
それにしても、最近のすみれたち、なんだかヒマそうに見えるんだが、気のせい?

すみれ「うわあってひといますか」
悦子「うわってひとね」
小山「おる。うわってひと」
悦子「うわあ」

70話からの再登場の「うわあ」で、おすすめ独身女性がうわっとたくさん。
ちなみに、総務省統計局の「男女、年齢別人口」を見ると「戦争による軍人・軍属等の海外流出及び男性の死亡によって男女別構成が大きく変化し、20年には89.0と著しく低下した。その後、海外からの引揚げ、復員及び0〜4歳人口の増大(第1次ベビーブーム)により、人口性比は昭和25年には96.2に回復した」とある。平成22年までずっと女性人口のほうが多いまま。女性が100人いると4、5人は余ってしまう感じだ。むむむ。
「美人すぎて緊張する」という武ちゃんに「わたしたちとは話してるのにねえ」と返す良子(百田夏菜子)の台詞もすっかりおばちゃんのもの。
このとき、明美も一緒になってお見合いを後押しするのは酷ではないか・・・。告白されてから何年も経っているからもうとっくに諦めていると思っているのだろうか。明美って何かとサバサバしているなあ。そこがまた魅力でもあるが。

わしは空気です


ヨーソローのカウンターのなかでこういう↑二郎(林遣都)。
みんなの行きつけの店で、べらべらと秘密の話をしているお客を横目に、空気と化すことが客商売には大事。
お客さんの秘密は守らないとね。そういえば、二郎はこの店で、すずさんにはでないが、プライベートぶちまけられた苦い経験の持ち主だ。

そして、明美と武ちゃんが深刻に結婚の話をしていると栄輔が来て、
「(お母さんが亡くなって)自分のカラダの半分がもっていかれた感じだった」「いまやったらなんでもしてあげられるのに悔しいなって」と言う明美に「おんなじや」と同意する。割り込まれて、武ちゃんかわいそう・・・。栄輔もいいキャラなのだが、武ちゃんを応援したい。

「もう亡くしたくないんや家族を」と言う明美の回想。焼け跡にうずくまってる背中のラインがすごい華奢で、少女感ある。いまはすっかり大人な風貌で、ほんと、俳優は化けるなあと感心するばかり。
明美のこれからが気になる!
(木俣冬)