金正男氏を暗殺したと見られる女工作員を最後に目撃したクアラルンプール国際空港のタクシー乗り場の誘導係の人物が「何も覚えていない」と語っている。マレーシアの英字紙、ザ・スターが報じた。

クアラルンプール国際空港のLCCターミナルのタクシー乗り場を記録した監視カメラには、3週間前から誘導係を務めるアランさんが、女工作員からタクシークーポンを受け取り、パンチで穴を開ける様子が映っている。

その映像が公開されるや、彼のもとには親戚や友人、メディアや警察から電話が殺到し、弱りきっているという。

「私は精神的な重圧を受けている。覚えていることを話してくれと言われるが、何も覚えていない」
「空港には多くの人がいるのに、クーポンに穴を開けただけで顔を覚えられるわけがない」(アランさん)

また、金正男氏が体調不良を訴えた空港内の案内デスクのそばにあるテナントの関係者も、事件に気づかなかったと記事は伝えている。

案内デスクのすぐ裏で観光PRを行っているマラッカ観光協会のラムランさんは、事件が起きたのは朝だったため人が少なく、普段と何も変わらなかったため、事件発生に気づかず、翌日の新聞で知ったと語った。