10日、台湾にも日本のお弁当文化は浸透している。しかし、お弁当そのものは、日本スタイルのそれとは少し勝手が違う。とくに、台湾人にとっては冷えたお弁当を食べる日本の習慣は解せないようだ。資料写真。

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台湾には、日本語を由来とするたくさんの語彙がある。「便當(ビエンダン)」というのもそのひとつ。「弁当」のことだ。そのくらいお弁当が浸透している台湾文化だが、日本スタイルのそれとは少し勝手が違う。特に、台湾人にとっては冷えたお弁当を食べる日本の習慣は解せないようだ。台湾のニュースメディア・ETtoday(東森新聞雲)が先日、次のように報じている。

学生時代のお弁当で台湾人が思い出す光景は、1〜2時限目の授業が終わると、各々が家から持ってきたお弁当を続々と“蒸し器”に入れに行くというものだ。そうすればお昼休みまでには、お弁当はしっかり温まっている。社会人だって同じ。オフィスの電子レンジはランチ前の必需品となる。そう、お弁当は温めなおさなければならないものなのだ。

中華料理を食する彼らは、冷めた料理を口に入れることをとても嫌う。油を多用するために、冷めると固まってしまうものもあるし、汁気の多い料理も多いために、著しく味が落ちてしまう。また、台湾では蒸し暑い季節が長く続くので、できあがったお弁当は冷蔵庫で保管することも多い。当然、温めなおさないと食べられなくなる。

しかし、日本のお弁当用に作られたお惣菜というのは、冷えた状態で食べることを前提に作られているか、ある程度冷えても味が落ちないものが選ばれる。グシャグシャにならないように汁気が少ないおかずが好まれ、炒め物などの油ものは避けられる。一つひとつのおかずはきちんと仕切って詰められ、味が混ざらない。基本的にご飯に炒め物をぶっかけたスタイルのお弁当しか知らない台湾人が、冷たいお弁当をおいしく食べる日本人の味覚に疑いを持つのも致し方ないだろう。

実際に日本のお弁当を経験したことのある台湾人からは、「冷えても味が落ちていない卵焼きにビックリした。冷たくておいしいってどういうこと?」「台湾のお弁当なら冷たいのは『あり得ない!』と思うけれど、フシギなことに日本のお弁当は冷たくてもおいしいと感じられた」とのコメントも寄せられている。(翻訳・編集/愛玉)