日ごろ何気なく使うその言葉、使い方が間違っているかも!? チェックしておきましょう!

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60%の人が誤答した言葉とは?

こらえ切れず吹き出して笑うという意味の「失笑する」を、「笑いも出ないくらいあきれる」と誤答した人が60%ということが、以前、文化庁の『平成23年度国語に関する世論調査』で分かりました。ほかにも、慣用句や言葉の意味の間違いや読み間違いなどの調査結果が出ていますが、どれだけ正しく理解できているでしょうか? まずはこの世論調査の中から、間違いやすいものを3問挙げてみます。

AとB、どちらが正しいでしょうか?

●問1:うがった見方をするの意味は?
A:物事の本質を捉えた見方をする 
B:疑って掛かるような見方をする

●問2:にやける(例文:彼はいつもにやけている)の意味は?
A:なよなよとしている  
B:薄笑いを浮かべている

●問3:「本心でない上辺だけの巧みな言葉」をなんと言う?
A:口先三寸   
B:舌先三寸

答えと正答率

●問1:うがった見方をするの意味は?(正答率26.4%)
○:物事の本質を捉えた見方をする
×:疑って掛かるような見方をする

●問2:にやける(例文:彼はいつもにやけている)の意味は?(正答率14.7%)
○:なよなよとしている
×:薄笑いを浮かべている

●問3:「本心でない上辺だけの巧みな言葉」をなんと言う?(正答率23.3%)
×:口先三寸
○:舌先三寸

いかがでしょうか? 知らずに勘違いして使っていたという言葉もあるかもしれません。うっかり誤用が多いというのも、なんだか気分がすっきりしないものです。次回は正解したいという気になりますね。では、そのような気持ちに近い問題を、最後に3問取り上げてみましょう。

間違いやすい慣用句3

●問1:「内心忸怩(じくじ)たるものがある」 とは、どんな気持ちを表す?

●問2:前に負けた相手に今度は勝つという気持ちを表す言葉は「雪辱を○○○」?

●問3:受けた恥をなくして心の中をすっきりさせることを表す言葉は「屈辱を○○○」?

【正解】
1の「内心忸怩たるものがある」 とは、「心の中で恥ずかしく思う気持ち・様子」です。「あの場では何も言えなかったが、ほんとうは腹が立ち、内心忸怩たるものがあった」のように、悔しい、屈辱、腹が立つなどのような意味に誤解されることも多い言葉です。

2は、「雪辱を果たす」です。雪辱を遂げる、雪辱戦などの言葉もあります。

3は、「屈辱を晴らす」ですね。

2の「雪辱」が、3の「屈辱を晴らす」と混同して、「雪辱を晴らす」のように誤用されることも多いようです。

このような混同や言い間違い、「にやける」などの意味の取り違いなど、誤用の種類もさまざまあるものですが、大切な場面で、的外れなことを言ってしまい、失笑を買うことのないように、よく使う言葉もときどき見直してみましょう。

(文:井上 明美)