12日、米海軍専門紙ネイビー・タイムズは、南シナ海における中国の軍備強化に伴い、米海軍が同海域の艦船航行を強化する姿勢を示したと報じた。写真は空母カール・ヴィンソン。

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2017年2月12日、米海軍専門紙ネイビー・タイムズは、南シナ海における中国の軍備強化に伴い、米海軍が同海域の艦船航行を強化する「航行の自由」作戦を実施すると報じた。

同紙によると、3人の米国防省関係者が「『航行の自由』作戦の任務を実施するのはカール・ヴィンソン空母打撃群で、現在太平洋から南シナ海に向かっている。中国がスプラトリー(南沙)諸島やパラセル(西沙)諸島で新たに建設している島から12カイリ内を航行する可能性が高い」などと明かすとともに、挑発行為と取られる可能性も認めているという。

また、米軍が計画する「航行の自由」作戦について、訪日したマティス米国防相が日本政府と交わした確認に合致するものであると解説。前出の関係者は「計画は現在トランプ大統領の最終的な裁可待ちであり、その結果によって新政権のアジア政策が見えてくるだろう」と話しているという。

一方、中国紙・環球時報は14日、「同紙の報道が出るのとほぼ同じタイミングで、米太平洋艦隊司令部が『空母カール・ヴィンソンはサンディエゴの母港を離れ、2月10日にグアム海軍基地に到着した』と発表した」と指摘。

中国・海軍軍事学術研究所の張軍社(ジャン・ジュンシャー)研究員は、「今はフィリピンを含めた各国が協議による紛争解決を望んでおり、南シナ海情勢は徐々に安定しつつある。米軍艦船がたびたび南シナ海にやってきて行動しているが、航行の自由に影響したことは一度もない。米国の一部で言われているいわゆる『航行の自由作戦』は、巨大な軍事力に頼って沿岸国の正当な主権と海洋権益を挑発する行為であり、地域の情勢を不安定にする」と語ったという。(翻訳・編集/川尻)