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音楽界きってのガジェットマニアと称される☆Taku Takahashiが、アップルの話題をディープに語る連載。今回はアップル純正のBluetoothイヤホン『AirPods』について、ミュージシャン視点で語ります。

 

昨年12月に予約したアップルのワイヤレスイヤホン『AirPods』(☆1)が年末に届きました。発表の段階では「どうなんだろう?」と思ってたのですが、実際に使ってみたらあまりの便利さに感動。ホントすみません(笑)。

 

☆1 AirPods



 

アップル初のワイヤレスイヤホン。左右のイヤホンを繋ぐケーブルもない、流行りのBluetooth完全ワイヤレスタイプということでも話題に。1万8140円とやや高額だが(完全ワイヤレスタイプとしては格安)、それでも現在品薄で入手は極めて困難に。

 

アップル製品は、製品写真よりも実物を見たときのほうが感動が大きいことがよくあります。『AirPods』の第一印象はとにかく“かわいい”。丸みを帯びたフォルムがとてもキュートなんです。また、専用充電ケース(☆2)の触り心地がすばらしい。内部に仕込まれたマグネットでパカッと開く蓋や、本体収納時のスコンッという感じがとにかく気持ち良いんです。

「滑るんじゃないか」「落ちやすいんじゃないか」と危惧していた装着感についても、私個人はまったく問題ありませんでした。似たハウジングを採用している純正イヤホンが耳に合わなかったという人も、これなら問題なく使えるのではないでしょうか。軽いので長時間付けていても疲れません。

 

☆2 専用充電ケース



 

収納ケースと充電器を兼ねた小型ケースが付属。1度のフル充電で最大5時間の再生が可能になる(15分で最大3時間の再生が可能になる高速充電にも対応)。OSと密接に連携しており、バッテリー残量をiPhoneの画面上で確認できるのも◎。

 

また、音質についても充分に満足できるレベル。これまでずっと愛用してきた耳を密閉するインナーイヤータイプのイヤホンと比べると、やや低音感は少ないものの、ふだん使いのイヤホンとしては充分な実力を備えています。Bluetoothイヤホン特有の遅延も、ライバル製品と比べて小さいように感じました。きちんと測定したわけじゃありませんが、普段から遅延と戦っている私が言うんだから間違いありません……たぶん(笑)。

そして何より、そうした細かい弱点を帳消しにしてしまう使い勝手の良さが『AirPods』の真骨頂。本体をiPhoneに近付けるだけで簡単にペアリングできることにとても感動しました。なるほど、これならイヤホン端子はいらないな、と。

ハウジングを3回タップするとSiriが起動するのも便利。ハンズフリーで電話をかけることもできるので、雨の日に傘をさして犬の散歩をしなければならないときなどに重宝しました。ケーブルがなくなったことと合わせ、ユーザーに「自由」を与えてくれる製品です。

とにかくこれは、ぜひ一度体験してみてほしい。最近、アップル製品に対してちょっとテンションが下がっているという人にぜひ体験してほしい。「やられた!」ってなると思います。

そうそう、同じく昨年末に買った『MacBook Pro』ですが、いよいよ本格的に音楽制作に活用し始めています。Touch Bar(☆3)を使ってDJマシンのようなトリックプレイができるようになり、そこから偶然生まれてくるフレーズを取り込んだ曲も作ったりしています。

 

☆3 Touch Bar



 

キーボード上部のタッチパネルで様々な機能を実現するTouchBar。写真は、☆TakuがiTunesのシークバーを使って再生位置をテンポ良く切り替えている様子。将来的にはより本格的なDJプレイが楽しめるアプリが登場するかも?

 

……と、新年早々いろいろおすすめしてしまっていますが、今回はさらにもう1つ。昨年末に発売され、3万円という価格でも話題になったプロダクトデザイン写真集『Designed by Apple in California』(☆4)が本当にすごかったので、こちらも強くおすすめさせてください。おそらくアップル製品として初めての「本」だと思うのですが、装丁から印刷まで、圧倒的にハイクオリティで驚かされました。インテリアとして、リビングルームなどに飾っておけるレベルのデザインです。

☆4 Designed by Apple in California



 

ジョブズがアップルに復帰した1996年以降の製品デザインをまとめた写真集。「これまであまり公開されていなかった内部の写真がふんだんに盛りこまれているところが特に気に入っています。好きなんです、こういうの(笑)」(☆Taku)

 

もちろん内容も濃くて、この20年分のアップル製品を写真で振り返れます。一大転機となった『iMac』から始まるというのがニクいところ。それに、『iPhone 4』発表時に感じた“未来”など、当時の興奮がありありと甦ってきます。なるべくフラットな立ち位置でいたいと思っているんですが、やっぱり僕はアップルが好きなんだなって思わされました(笑)。ぜひ、30年後に改めて読み直したい、そう思わされる一冊に仕上っています。

 

☆Taku Takahashi(m-flo,block.fm)/音楽家、DJ。1998年にVERBALとm-floを結成。個人では加藤ミリヤ、MINMIなどのプロデュースを務め、海外アーティストのリミックスも積極的に行なう。最近ではSMAPへの楽曲提供、小栗旬主演ドラマ『信長協奏曲』の劇伴を担当するなど、その活動は多岐に渡っている。トップDJたちが番組を持つ日本初のダンスミュージック専門インターネットラジオ「block.fm」は開局5周年を迎え、最新の音楽ムーブメントを発信し続けている。

 

インタビュー・文/山下達也(ジアスワークス)

※『デジモノステーション』2017年3月号より抜粋

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