15日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアの空港で殺害されたとの報道に衝撃が走ったが、北朝鮮のテレビ局はその後も通常通りの番組を放映していたことが分かった。写真は北朝鮮・平壌。

写真拡大

2017年2月15日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアの空港で殺害されたとの報道に衝撃が走った。日本メディアも韓国や米国メディアの報道を引用し、速報で伝えた。また、これまで北朝鮮に関する情報には慎重な姿勢をみせてきた中国メディアも、今回はほぼ同じタイミングで速報として報道した。中国版ツイッターでは金正男の名前が注目キーワードになり、数千万件の書き込みが寄せられている。

韓国では複数のメディアが「スパイ映画のような暗殺、国際空港で大胆な毒殺」「金正恩の恐怖統治…“目の敵”異母兄を除去」などの見出しで「金正恩の指示を受けた北朝鮮の工作員らに毒針を使って殺害された可能性がある」と伝えるなど混乱が広がっている。報道にはネットユーザーからすぐに多数のコメントが寄せられ、「金正恩は悪魔なの?か弱い異母兄まで殺害するなんて…」「金正恩は異母兄まで殺すのだから、韓国に核ミサイルを撃つことなど、何とも思わない。次の大統領には必ず、金正恩の息の根を止められる人を選ばないと」などの不安の声や、「金正恩が暗殺される日も遠くない。金正恩は不安で夜も寝られないだろうな」「もともと王様になれなかったら死ぬ運命だ」「中国も今回の事件については何も言えないだろう」「韓国も北朝鮮も独裁者は必ず審判を受けなければならない」などと指摘する声がみられた。

一方、北朝鮮のテレビ局はその後も通常通りの番組を放映していたことが分かった。中国・フェニックステレビが14日付で報じたもので、韓国メディアがこの事件を大々的に取り上げたのに対し、朝鮮中央テレビは通常と同じテレビドラマを放映。他の北朝鮮メディアも正男氏殺害のニュースを全く報じなかったという。(翻訳・編集/堂本、野谷)