Inc.:2017年2月の最初の週末、ニューヨークの地下鉄の車体のあちこちに、何者かがナチのシンボルマークとヘイトスピーチの文言を油性マジックで書き付けました。その後、落書きを見つけたほかの乗客たちは、実に簡単な道具を使って落書きを消しました。その道具とは、ハンドジェルです。

油性マジックのインクは、消しにくいとはいえ、絶対に消せないものではありません。油性マジックは英語では「Permanent Marker(永久マーカー)」と呼ばれますが、この名称は、耐水性があるため、ほとんどのクリーナー製品では落とせないことに由来しています。ですが、ニューヨークの地下鉄の車体のような固い表面では、油性マジックのインクは、素材の内部まで浸透しません。インクは単に表層を形成するだけなので、塗料用シンナーやアセトン、アルコールといった溶剤でふき取ることができるのです。

ハンドジェルはアルコールを主成分としていますので、地下鉄の落書き退治にはもってこいの武器といえます。乗客たちはハンドジェルをティッシュにつけ、こすりはじめました。

「2分ほどで、ナチのシンボルマークはすべて消えました」と、乗り合わせていた乗客の1人はFacebookの投稿で振り返っています。この投稿は大きな反響を呼び、2月9日時点で50万以上の「いいね!」と「シェア」を集めています。

今回と同じような落書きを目撃したり、そうでなくとも間違って油性マジックのインクを固い表面の上にこぼしてしまったりしたら、ハンドジェルを使ってこすれば良いのですが、それ以外の方法もあります。別の効果的な溶剤としては、アセトンをベースにしたマニキュアの除光液、消毒用アルコール、浸透性防錆潤滑剤の『WD-40』などがあります。また、重曹と歯磨き粉を1対1の割合で混ぜたものでインクの染みを覆い、1分間待ってから濡れた布切れでふき取るという方法もあります。上述したクリーニング方法を自宅で試す場合は、まず目立たない場所で試してみて、表面に傷が付かないかどうかを確認してください。

この種の染みを取り除くためのもっとも満足度の高いテクニックの1つに、ホワイトボード用のマーカーを使う方法があります。油性マジックインクの染みをホワイトボード用のマーカーで上塗りすると、染みと上塗りしたマーカーの両方を同時にふき取ることができるのです。間違ってホワイトボードに油性マジックで書いてしまったという人がどれほど多いかを考えると、これは特に役立つ方法といえるでしょう。


How to erase permanent-marker graffiti|Popular Science

Sophie Bushwick(原文/訳:風見隆/ガリレオ)
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