13日、韓国日報は、韓国でも賛否両論に分かれる同じ鍋を一緒につつく韓国式食文化の伝統が、日本統治時代に始まったと報じた。写真は韓国料理。

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2017年2月13日、韓国日報は、同じ鍋を一緒につつく韓国ならではの食の伝統をめぐり、賛否が分かれていると報じた。

韓国では、一つの杯で酒を回し飲みしたり、同じ鍋に直接めいめいのスプーンや箸を入れて食べたりする習慣が古くからの食文化と捉えられてきた。しかし最近になって、お互いの唾液が混ざって「非衛生的」と感じる人が増える一方、一緒に食べるのがお互いの連帯意識を高められる良い伝統だと言う人もいる。

しかし、韓国のグルメコラムニストのファン・キョイク氏によると、この食文化は実は韓国の「伝統」ではなく、男女有別・長幼有序など儒教式の生活秩序が食卓にまで適用されていた朝鮮時代には、各自の食膳を使うのが普通だったという。

ファン氏によれば、その文化が変わり始めたのは日本統治時代末期。当時、朝鮮総督府は物資節約を理由に「兼床」と呼ばれる2人が向かい合って食べる食膳を奨励した。第2次世界大戦の供出(政府による買い上げ)で食器も不足していたためだ。また1950年の朝鮮戦争勃発により物資不足が深刻さを増す中、食卓に鍋一つを置いてそのまま食べるのが日常化し、それ以降、同じ食卓で同じおかずを共有する文化が長年の伝統であるかのように考えられるようになったとのこと。

ファン氏は「スペインや日本もパエリアや鍋など一つの鍋で調理した料理を家族で分け合うが、彼らはその鍋に直接自分のスプーンを入れて食べることはない」と指摘、「一つの鍋ではなく、同じ席で料理を分け合うことが『一緒に食べる情』の核心」と話している。

この報道に韓国のネットユーザーからは1000件以上のコメントが寄せられたが、「直箸」文化には否定的な意見が圧倒的のようだ。「取り皿によそってから食べよう」「汚くて食べられない。うちは家族でも一緒には食べない」「自分だけが嫌な訳じゃなかったのか。嫌なそぶりを見せない人も多かったんだね」「これを『情』と教えてきた教育が問題」「韓国人よ、これは自慢にはならないし、伝統でもない」「後進国の食習慣」などのコメントのほか、「韓国で集団食中毒のような伝染病が多い理由の一つもこの『鍋文化』にある」「虫歯や歯周病の原因になる」などとその影響について言及するコメントも多い。

また少数意見としては、「うちの母親も同じ鍋を一緒につつくのは朝鮮戦争の時に始まったと言っていた」「韓国に比べて日本は衛生観念が徹底してる」「未開な文化。日本人の友達が見てびっくりしていた」といったコメントも寄せられた。(翻訳・編集/松村)