発売を目前に控えるAMDの新CPU「Ryzen」シリーズのベンチマークがリークしました。Intelのハイエンドモデルをしのぐ良好なスコアをたたき出しており、「Intelの半額以下で同等の性能」という圧倒的なコストパフォーマンスが期待できる内容になっています。また、Ryzenのレビュー解禁日とリリース日も明らかになっています。

How fast is Ryzen? | VideoCardz.com

https://videocardz.com/65913/how-fast-is-ryzen

AMD RyzenとIntelのハイエンドCore i7(Broadwell-E)や普及モデルのSkylakeシリーズを比較するために、コア数・スレッド数・周波数・TDP・価格をまとめたのが以下の表。IntelのハイエンドCPU「Core i7-6950X」は10コア/20スレッドで中国価格は1万4999元(約25万円、ただし北米価格は1569ドル)、RyzenのハイエンドCPU「R7 1800X」は4399元(約7万3000円、ただし北米価格は499ドル)。



そして、 VideoCardz.comが報じた3DMark Fire Strike Physicsによるベンチマークスコアのリーク情報は以下の通り。なお3DMark Fire Strike PhysicsはGPU性能を使わずCPU性能のみを比較するテストで、純粋なCPU性能を比較するために用いられています。Ryzen R7シリーズの初期ラインナップのハイエンドモデル「R7 1800X(ZD3406BAM88F4_38 / 34_Y)」はIntel Core i7-6850Kを上回り、Core i7-6900Kに肉薄。さらに、R7 1800Xを4.0GHzにオーバークロック(OC)させた場合は8コア/16スレッドにもかかわらず、Intelの10コア/20スレッドのCore i7-6950Xに肉薄する性能を見せています。



3DMark Fire Strike Physicsのベンチマークスコアを単純にコアあたりで割った場合のスコアは以下の通り。4コア/8スレッドのCore i7(Skylake)が良好なスコアになっていますが、コア数が増えると1コアあたりのスコアが減るので参考にはなりません。あくまで比較すべきはBroadwell-Eの8コアモデルで、Ryzen R7は1コアあたりの性能でも遜色ないことがわかります。



Ryzen R7 1700Xのベンチマークもリークしています。wccftechが報じるRyzen R7 1700Xのエンジニアリングサンプルを使ったCPU MARKのスコアは以下の通り。

AMD Ryzen 7 1700X 8 Core CPU Benchmarks Leaked - Thousand Dollar Performer For $389

http://wccftech.com/amd-ryzen-7-1700x-389-8-core-cpu-benchmarks-leaked/

「Integer Math」ではR7 1700XはCore i7-6900KやCore i7-7700KなどIntelの現行モデルを上回っています。



「Floating Point Math」でもR7 1700Xが上回ります。



「Prime Numbers」はIntel製CPUが優勢。



「Sorting」でもR7 1700XがCore i7-6900Kに勝利。



「Physics」



「Encryption」



「Extended Instructions(SSE)」はR7 1700Xの圧勝。



「Compression」。8つのテストのうち6つでRyzen R7 1700XがIntel Core i7-6900Kを上回るパフォーマンスを見せています。



ASUSのマザーボード情報もリークしています。

AMD Ryzen X370 & B350 ASUS Motherboards Leaked - Launching February 24th

http://wccftech.com/amd-ryzen-am4-asus-motherboard-prices-leaked/

X370とB350のチップセットを搭載するASUS製マザーボードのスペックはこんな感じ。なお、X370マザーボードは129ドル(約1万5000円)から、B350マザーボードは59ドル(約6700円)から99ドル(約1万1000円)が予定されており、総じてIntelチップセット搭載マザーボードよりも安価になり、OC機能がサポートされる見込みです。



「CROSSHAIR VI HERO」。メモリは4スロットで、PCIe 3(16レーン)+PCIe 3(8レーン)+PCIe 2(8レーン)で3Way CrossFireに対応。10個のUSB 3.1、NMVe接続のM.2スロットも搭載します。写真を見る限り電源は12フェーズの模様。価格は209ドル(約2万4000円)とのこと。



「PRIME X370-PRO」はCrossfireXに対応し149ドル(約1万7000円)。



「PRIME B350-PLUS」はフルサイズのPCIeスロットを2つ搭載し89ドル(約1万円)



「PRIME B350M」はM-ATX規格で、69ドル(約7900円)の予定。



そして、先行レビュー向けのサンプル出荷が始まっています。

AMD Ryzen Reviews Coming February 28th - Press Now Receiving Samples

http://wccftech.com/amd-ryzen-reviews-live-february-28th-testers-receiving-samples/

これがサンプル出荷されるRyzenのCPUパッケージ。



スペック、ラインナップ、北米価格などの情報は以下の通り。なお、wccftechはすべてのRyzen CPUがOCに対応し、型番末尾「X」のモデルはBlack Editionとして登場すると述べています。



CPUクーラーはTDP別に3種類。ハイパフォーマンス向けに静音技術「Wraith」を採用するCPUクーラーもある模様。



AMD Ryzenの先行レビューの解禁日は2017年2月28日で、リリースは2017年3月2日。Ryzenが本当にCore i7超えを果たすのかどうかが明らかになる日が近づいています。