W主演を務める菅田将暉、桐谷健太と木村文乃(左から)

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ピース・又吉直樹初の純文学作品で、第153回芥川賞受賞作「火花」が、菅田将暉・桐谷健太のW主演で映画化されることが決定した。

【写真を見る】監督を務めるのは芸人としても、役者としても定評のある“鬼才”

漫才の世界に夢を持って身を投じるも結果を出せず底辺でくすぶっている青年・徳永と、強い信念を持った先輩芸人・神谷が出会い、現実の壁に阻まれ、才能と葛藤しながら歩み続ける青春物語。

掲載された雑誌「文學界」は驚異的な売り上げを記録し、単行本の部数は253万部を突破(※2月10日に文庫が刊行され、文庫初版部数を加えると累計で283万部)

した。「第153回芥川賞」を芸人として初めて受賞する快挙を達成するなど、発売当初から大きな話題を集めた。

'16年6月からNetflixでドラマ化され、さらにことし2月26日(日)からは同ドラマがNHK総合で連続ドラマとして放映されるなど、ますます注目を集めている。

そんな本作の監督を務めるのは、又吉の大先輩でもある板尾創路。'10年に「板尾創路の脱獄王」で監督を務め、初長編監督作品にもかかわらず、釜山国際映画祭をはじめとした国際映画祭などに出品され、第29回藤本賞・新人賞と、第19回日本映画批評家大賞・新人監督賞を受賞した。

又吉が創造した“芸人”の世界を廣木隆一監督とは違う観察眼で映像化できるのは、同じ芸人であり、又吉からの信頼も厚い板尾監督しかいないとの声に快諾し、彼ならではの視点を盛り込みながら映画「火花」を新たに創造していく。

板尾と共に脚本を作り上げるのは映画監督の豊田利晃。俳優として長年付き合いのある板尾からのラブコールにより、映画監督の豊田が脚本のみという形での参加が決定しており、豊田自身も約20年ぶりの試みとなる。

お笑い芸人・徳永を演じる菅田は、'16年だけで9本の映画に出演し、テレビドラマ、CM、バラエティーとその姿を見ない日はないほどの活躍ぶりを見せる若手イケメン俳優の筆頭格だ。

'17年も大ヒット公開中の主演作「キセキ―あの日のソビト―」、4月29日(土・祝)公開の「帝一の國」など、最も勢いのあると言っても過言ではない菅田が、全く芽が出ない若手お笑い芸人を演じる。

そして先輩芸人・神谷を演じるのは、個性派俳優で歌唱力にも定評のある桐谷。数々の作品でその圧倒的な存在感が見るものを引き付けると同時に、'16年の紅白歌合戦に出場するなど老若男女から広く愛される存在だ。徳永の師匠となり、強い信念によって“真の笑い”を追求する芸人を演じる。

共に今をときめく人気俳優であることに加え、「舞台に立ち、人を笑わせる“漫才師”としての存在感」「目指した“夢”を前に惑い、突き進む危うさ」を表現できる稀有な俳優として、2人に白羽の矢が立った。

また、神谷の恋人ヒロイン・真樹を演じるのは、自然体な雰囲気と透明感で男女ともに愛される木村文乃。売れない神谷を支え、徳永にも優しく接しながらも、2人の人生の転換の引き金となる切ない存在ともなる美しい女性を演じる。

その他、徳永と「スパークス」というコンビを組むツッコミ担当・山下役に川谷修士(2丁拳銃)、神谷と「あほんだら」というコンビを組むツッコミ担当・大林役には三浦誠己が起用。「漫才コンビのツッコミ役は、ボケ役よりも高度なお笑いの技術が要求されるため、経験者を入れたい」という板尾監督のこだわりにより、2人がキャスティングされた。

今回W主演を務める菅田と桐谷は映画初共演だが、auのCM「三太郎」シリーズの“鬼ちゃん”(菅田)、“浦ちゃん”(桐谷)でもおなじみのコンビであり、2人の絶妙な掛け合いに注目が集まる。

菅田、桐谷共に大阪出身であり、撮影前に入念な稽古を行うことも予定されているそうなので、それぞれのコンビが見せる関西弁のせりふや漫才シーンに期待は高まるばかりだ。

【菅田将暉コメント】

お笑いがなかったら、今の僕は存在していないと思います。常に芸人さんの繰り出すパンチが好きで好きで好きで好きで仕方なかった。人を笑わす、この痛みがないと生きていけないとすら思っています。

そんな自分にとって神様であり日常である芸人さんを演じるという事に物すごく怖さがあります。でも板尾さんと出会ってなんかもうどうでも良くなりました。

だってこんなにおもろそうな座組。原作。そして聞いたら芸人さんあるあるだと言うじゃないですか。知りたい。そんな欲求がある事をお赦し下さい。ただ好きなものに邁進して良いと言う許可が下りたので、この度マイクスタンド一本のステージに立たせていただきます。映画「火花」宜しくお願いします。

【桐谷健太コメント】

幼い頃から、人を笑かして笑顔と笑い声が生まれた時のエネルギーが大好きでした。同時にウケへんかったら…とゆう、底知れぬ恐怖を感じ、眠れない夜も何度もありました。

人に笑ってもらえる最上の喜びと、この上ない困難さ。それをなりわいとする芸人さんは狂気の沙汰。怪物です。そんな世界に生きようとする、いとおしい男たちの物語。役者が芸人を演じるのではなく、芸人を生きます。あーコワ。

【木村文乃コメント】

誰もが知ってる物語の、誰もがどこかで経験したことのある苦さのなかで、少しだけホッといられるような存在になれるよう、板尾監督を信じてスタッフキャストの皆さんと一歩一歩踏みしめていけたらと思っています。