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By John Keane

長時間労働や睡眠障害により、現代では多くの人が睡眠不足に陥っています。寝たいのに寝られない、そんな時には「キャンプにでかけれると良い」という研究結果が発表されました。

Circadian Entrainment to the Natural Light-Dark Cycle across Seasons and the Weekend: Current Biology

http://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(16)31522-6

If you can’t sleep, try camping without your smartphone - The Verge

http://www.theverge.com/2017/2/12/14576380/camping-sleep-circadian-rythm-camping-sunlight

デジタル端末が放つ人工光に含まれるブルーライトが睡眠を妨害しているという研究結果が知られている通り、ブルーライトは人間の体が夜になると作り出す睡眠ホルモン「メラトニン」の生成を妨げ、「寝付きにくく」する効果があります。また、睡眠の質も低下してしまうと言われています。

睡眠とブルーライトの関係については以下の記事を読むと分かります。

あなたの睡眠を妨げているのは寝る前にポチポチいじるスマホかもしれない - GIGAZINE



スマートフォンにPC、テレビなどいたるところからブルーライトが放出されている現代社会では睡眠不足になることは避けられない運命であるかのように感じられますが、睡眠不足により「脳の可塑性が失われてしまうこと」や「記憶喪失の原因となること」「免疫機能を低下させること」「リスキーな決断をすること」など、さまざまな悪影響が出てくることが研究により明らかになっています。

以下の記事を読むと睡眠不足による悪影響をまとめてチェックできます。

睡眠不足が続くとどんな悪影響が起きるのか? - GIGAZINE



そんな睡眠不足な肉体をフレッシュな状態に戻すには「キャンプが良い」とする研究が、生物学関連の科学誌であるCurrent Biology上で公表されました。研究では最初に5人のボランティアを募集し、12月のコロラド・ロッキー山脈で6日間のキャンプを行いました。このキャンプではスマートフォンなどの電子機器はおろか、懐中電灯の使用すら禁止されていました。また、キャンプ期間とキャンプに来る前の自宅で過ごしていた週のメラトニン濃度を比較するため、参加者の唾液サンプルを分析しています。

分析の結果、屋外ではメラトニン濃度が2時間30分も早く向上することが明らかになりました。また、実際にキャンプをしていた期間は自宅で人工光にさらされていた時よりも約2時間30分早く眠りについたそうです。さらに驚くべきことに、6日のキャンプ期間が終わったあともしばらくの間はメラトニン濃度の上昇スピードが早かったとのこと。ただし、キャンプ後どの程度の期間メラトニン濃度の上昇効果が見られるかは、「今後より多くの研究が必要である」そうです。



By saeru

2つめの実験では7月のコロラド・ロッキー山脈で週末に9人がキャンプを行い、他の5人には週末に自宅で過ごしてもらいました。実験の結果、キャンプを行った人々の方が約2時間早く眠り、睡眠時間もより長かったそうです。

これらの実験結果は太陽光を浴びて人工光から遠ざかることで、夏や冬といった季節に関係なくより長い睡眠時間をとれるようになることを示しています。もし、キャンプに行くことができなくても、週末に屋外で日光を浴びながら過ごしたり、夜に電子機器から離れたりするだけでも、より早く・長く睡眠できるようになるとのことです。