情報は力だ。FacebookやGoogleは世界中にインターネットの力で情報を届けようとしている。もちろん、彼らにとってはビジネスの展望があるわけだが、その根本には「インターネットは平等に与えられるべき権利だ」という考えもある。そして、この考えは国連を始め、多くの組織、人々の同意を得始めている。

過大評価と思う人もいるかもしれない。しかしインターネットには人生を大きく好転させるチャンスが埋もれているのは確かだ。

Images by Cara Brookins


まさにインターネットの力で命を救われた例として注目を集めているのはアメリカ、アーカンソー州に住む作家でモチベーショナルスピーカーでもあるキャラ・ブルッキンス(Cara Brookins)だ。2回の結婚で家庭内暴力(DV)をはたらく夫から逃げたキャラと4人の子どもには、DVのトラウマを抱えて逃げてきた家族が安定して健やかに暮らせる家が必要だった。しかし、家を買うような経済的余裕は皆無。そこで彼女は自分たちで家を建てることを決断した。

当然なことだが、一般人としてくらしてきたキャラには、建築の経験も知識も無い。そこで頼ったのがYouTubeにアップされていたたくさんのDIYビデオだった。


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自分たちで家を建てるという考えは退屈だったから生まれたわけではありません。DVと精神病の嵐を乗り越えるために崩壊してしまった家族を、立て直すたったひとつの可能性として浮かび上がってきました。私たちはただ家を建てたのではありません。家庭そのものを立て直したかったのです。そして私たち自身の自信を取り戻したかったのでした

とキャラはDaily Mailの取材に答えている。


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家族が施工を始めたのが2008年。9カ月かけて完成させ、2009年には家族全員で入居した。


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「Inkwell Manor」と名付けられたその家には書斎、車3台分のガレージとワークショップ、裏庭には2階建てのツリーハウスが付いている。土地代と総工費は約1470万円(13万ドル)だった。最後に評価を受けた時の価値は5600万円を越していたというから驚きだ。


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市の建築規制は全て問題なく通っているということで、通常の家屋と同様に安全性が確保されているようだ。彼女たちが得たのは家だけでなく、家族の絆も得たというのが素晴らしい。

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「インターネットの父」ヴィントン・サーフは「テクノロジーは権利を可能にするものだが、権利その物ではない」と語った。ネットやSNSでのフェイクニュースの存在が世界中を混沌とした状態にしている中、シングルマザーがYouTubeビデオで家庭を再建させたという知らせは、我々にインターネットの使い方を考えさせてくれる。