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大量のサーバーを格納するデータセンターでは「廃熱をいかにして冷却するか」が大きな問題となり、冷却設備のコストは全体の30%に及ぶ場合があります。MicrosoftGoogleはこの大量の廃熱を海水で冷却するデータセンターを構築していますが、オランダのクラウドサービス企業・Nerdalizeから、分散型クラウドサービスのサーバーの廃熱を使って出力1000ワットのヒーターを提供するという逆転の発想を形にした製品が登場しています。

Nerdalize

http://www.nerdalize.com/

Nerdalize & Eneco on Vimeo

Data furnaces arrive in Europe: Free heating, if you have fibre Internet | Ars Technica UK

https://arstechnica.co.uk/business/2015/05/data-furnaces-arrive-in-europe-free-heating-if-you-have-fibre-internet/

Nerdalizeは利用者の家にサーバーを設置する分散型クラウドサービスを提供しており、集中型データセンターの運用コストが不要であるため、従来のクラウドサービスの半額以下の価格でサービスの提供を可能にしています。



「自宅にサーバーを設置する」というのは抵抗がある人も多そうですが、Nerdalizeはサーバーの廃熱を使って無料で部屋を暖める「Enecoe Radiator」の提供をスタート。初期費用として400ユーロ(約4万8000円)から500ユーロ(約6万円)と、光ファイバーインターネットの契約、さらに壁に穴を空ける必要もありますが、設置後は廃熱だけで1000ワットの出力のヒーターとして使用でき、年間300ユーロ(約3万6000円)の節約になるそうです。さらに廃熱を利用した暖房を使うことで、年間CO2排出量を3トンも削減できるとのこと。



暖房が不要な時期はサーバーの廃熱を外に排出することも可能です。利用者の話によると、暖房をオンにしてから1時間で十分に部屋が暖かくなるとのこと。Nerdalizeは手頃な価格でクラウドサービスが使えて、自宅は無料で暖まり、CO2排出量も削減できる「一石三鳥」なアイデアだとしています。