鈴木奈々さんが乳がん検診を受けたと公表した(写真は2013年12月撮影)

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タレントの鈴木奈々さん(28)が、乳がん検診を受けたとブログで公表した。

厚生労働省は乳がん検診を、40歳以上の女性を対象に、2年に1度の間隔で受けるよう推奨している。鈴木さんは28歳だが、ブログによると「私はビビリだから、少しでも気になる事があるとすぐに病院に行きます」と書かれていた。異変を感じて、すかさず専門医に駆け込んだようだ。

「胸にコリコリ動くしこりがあった」

鈴木さんは2017年2月9日未明(8日深夜)、「乳がん検診」のタイトルでブログを更新し、「今日のお昼頃に病院に行って、超音波エコーをしました」として、乳腺外科を受診したと伝えた。きっかけは1週間前、「胸が急に痛くなって胸を触ってみたらコリコリ動くしこりがあっ」たからだという。「しこりを見つけてからの一週間はずっと不安で食欲もいつもよりなくなりぐっすり眠れなかった」ものの、幸いしこりは「陰性」だった。また「今回の事があって検診の大切さを知りました」とも書いていた。

国は検診の推奨年齢を「40歳以上」と設定している。国立がん研究センターのウェブサイトによると、「40歳代の患者が増加していること」「40歳以上において検診の有効性が確認されていること」が大きな理由だ。

ただ、鈴木さんのように「40歳未満」で検診を受けた芸能人は他にもいる。元「モーニング娘。」でタレントの飯田圭織さんが33歳当時の2015年6月18日、乳がん検診を受けたとブログで公表している。「左胸に違和感があり、小豆ほどの大きさのしこりを発見」したのがきっかけで、この時「頭が真っ白になり、不安が大きくなり、最悪の事態を考えてしま」ったが、超音波検査の結果「がんと認められるものは見つかりませんでした」と言われてほっとしたという。また、しこりは「良性の腫瘍(しゅよう)で水が固まって出来たもの」だったと書いている。

鈴木さんと飯田さんはいずれも、自分で「様子がおかしい」と感じたから検診に足を運んだケースだ。

若い世代でも異変感じたらすぐ受診を

国立がん研究センターが公表している統計によると、最新2012年の乳がん罹患(りかん)数と罹患率は、20〜24歳で35人(0.0011%)、25〜29歳で237人(0.0069%)、30〜34歳965人(0.025%)、35〜39歳3072人(0.066%)に対し、40〜44歳は6076人(0.13%)、45〜49歳8732人(0.21%)と大きく増え、その後の年齢層は4000〜1万人(0.14〜0.20%)ほどで推移している。

「検診の有効性」については、同センターのウェブサイトに次の記述がある。

「乳がん検診の方法として、『効果がある』のは、『マンモグラフィ』による検診です。視触診単独の検診は『効果なし』です。『乳房超音波検査』は『効果不明』です」

マンモグラフィはエックス線を使った検査で、がんのある人を正しく診断できる精度は80〜90%。だが、若い人や乳腺が発達した人の場合はがんか乳腺かが分かりづらい場合がある。同センターのサイトによると、40〜74歳の場合は死亡率が下がる効果が認められている。一方、乳房超音波検査は若い人や乳腺が発達した人への有効性の研究が進められているという。

日本経済新聞社が運営するウェブサイト「NIKKEI STYLE」13年6月13日付記事では、国立がん研究センターがん予防・検診研究センター検診研究部部長の斎藤博氏が、若い世代でも「乳房に異変を感じたら、すぐに乳腺専門医の受診を。これが今できる最大の自己防衛法です」と述べている。また、血縁者に卵巣がんや乳がんの罹患者がいる場合、「遺伝性乳がんの可能性がある」と専門医への相談を呼びかけている。