冬本番のさなか、体がだるい、熱がある、鼻がグシュグシュする、喉が痛いといった風邪の初期症状を感じたとき、「はちみつ大根」を飲む人が多いようです。この「はちみつ大根」が昔から人気を維持し続ける理由は、薬を飲みづらい妊婦さんにとっても安心して飲める点にあります。
江戸時代から伝わると言われている「はちみつ大根」による民間療法ですが、調べてみると確かに優れた点がたくさんあります。さらに簡単に作れるうえ手軽に飲めるので、「あれ、風邪かも?」と感じたときに飲んでみてはいかが。

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はちみつ大根作りにトライしてみましょう!

まず、はちみつ大根の作り方をご紹介していきましょう。手順はいたって簡単です。
●準備するもの
・少量の大根  ・はちみつ(適量)
●作り方
1.大根を1cm角のさいの目に切る
2.密閉容器に切った大根を入れ、大根がひたひたになる程度に、はちみつを入れる
3.冷蔵庫で2〜3時間ほど漬ける
4. はちみつに大根の汁が溶け出し、サラサラした感じになっていれば完成
手順はこれだけなので、男性でもできますね。
ポイントとしては、大根は小さめに切ること。そうすると、はちみつと大根が触れ合う部分が多いので成分がたくさん溶け出しやすくなります。でも、あまり細かくし過ぎると、大根特有のにおいが強くなってしまうので、好みに合わせて大根の切り方やサイズは調節してください。

まず、大根をさいの目に切ります

●飲み方
・ そのままの状態で舐めるようにして飲む
・ ヨーグルトなどに混ぜる
・ お水、お湯で割る
・ お湯で割る時に少し生姜を足す……などな、好みの飲み方でどうぞ!
保存時間は要冷蔵で2〜3日なので、使いきれる程度の量をこまめに作るほうが◎。また、喉のためにも冷たい状態ではなく、お湯で割るなど温かい状態で摂取するようにしましょう。
時間が経つと大根のにおいが強くなってきますので、大根のエキスが出たサラサラ状態の時点で、大根を取り出したほうがよいでしょう。エキスが出た大根を捨てるのはもったいないという人は、そのままの状態で食べてしまうか、少量の塩を足して浅漬け風にして食べてもよいでしょう。
※注意/乳幼児にははちみつ大根を飲ませないようにしましょう。はちみつを食べられる年齢までは与えないようにしてください。

大根がひたひたになるまではちみつを入れる


大根の優れた点

大根といってまず浮かぶ成分は「消化酵素のジアスターゼ」ですね。これは、食べ過ぎた時や胸焼けした時などに、よく大根おろしを食べるといいといわれる成分のこと。
あわせて、大根の代表的成分として「アリルイソチオシアネート」があり、この成分には殺菌作用があると言われています。ワサビなど他のアブラナ科植物と同じからみ成分で、大根のからさもこの成分からきます。
そして、この「アリルイソチオシアネート」は、血液中の白血球を活発化させるともいわれるもので、風邪をひき始めてのどに炎症を起こしたときに摂取したいものとされています。
それ以外にも大根はビタミンC、ミネラルなど風邪の諸症状や免疫強化に有効な栄養をたっぷり含んでいます。ただ気をつけたいのは、有効成分の「消化酵素のジアスターゼ」も「アリルイソチオシアネート」も熱や空気に弱いので、熱さなくて済む「はちみつ大根」は成分の効能を最大限とり入れられる方法なのです。

左が作りたて、右が3時間後。はちみつがサラサラ状態になればOK!


はちみつの優れた点

はちみつは、免疫力を高める栄養成分が豊富に含まれ、昔から薬をはじめ栄養補給などに重宝されてきました。栄養成分としても、ひとつの食材とは思えないほど【アミノ酸】【ビタミン】【ミネラル】【ポリフェノール】【酵素】といった豊富な栄養素を含んでいます。
何より、砂糖よりカロリーは低く、砂糖が100g➡384kcalに対し、ハチミツは100g➡294kcalと低カロリーの点もうれしいポイント。また、はちみつ大根としても大事な、殺菌作用を発揮する【グルコン酸】の成分は、医療現場で傷口の消毒、医療用具の消毒にも使われているものです。
加えて、はちみつは空気中の水分を吸収すると過酸化水素(オキシドール)という物質を発生させます。この【オキシドール(過酸化水素)】も医療現場で消毒剤として使われているものです。