アリスベッド「補助1型」

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介護での最大の問題は便の排せつ介助とその処理だ。それをすべて介護者任せにせず、体が少しでも動くうちは自分で始末する。症状が進み、ほとんど寝たきりになったとしても自力でできる期間を飛躍的に延ばす。

2017年 1月から、そうしたトイレ付きベッドの販売体制が整った。

20年以上、形や仕組みを工夫

排せつ関連用具に力を入れているアリスベッド (東京都新宿区) の製品はトイレ付きベッドで、「補助1型」と名付けられた。開発したのは社長で歯科医師の金井純代さん。金井さんは1980年代に母親を介護した経験から、介護の最大のネックは排せつと痛感した。以来、研究に没頭し、93年、真ん中から容器を上下する真空吸引式トイレ付きベッドを考案、発売した。

その後も使用者の意見を聞いて改善点を工夫、製造委託先の伊那製作所 (東京都国立市) の協力を得て今回の製品ができた。一番の違いは、トイレ部分でベッドが分割できること。足が付く高さなので、洋式トイレのように使える。洗浄シャワーがあり、便はバキュームタンクに収める。20年以上の経験から形や仕組みを工夫、臭いや漏れもほとんどなくし、片マヒなどの人も扱いやすくした。トイレ部分のフタを閉めると、普通のベッドにもなる。 「介護に頼るのではなく、動作を補って助けてくれる意味で『補助』とした」

「頭さえしっかりしていれば、かなりの障害があって寝たきりでも、自力で排せつでき、洗え、手助けはタンクの中身を捨ててもらうぐらいで済む。本人のプライドが保たれ、介護側の手数は格段に減る」

と金井さんは自信を示す。

価格は 120万円 (税別) 。金井さんへの問い合わせは、電話03-3226-5951へ。