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マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、既存の技術に比べて電力消費を90〜99%抑え、充電や電池の交換なしに数カ月も端末を動かすことを可能にする「スピーチ認識機能」搭載チップを開発しています。

Voice control everywhere | MIT News

http://news.mit.edu/2017/low-power-chip-speech-recognition-electronics-0213



MITのAnantha Chandrakasan教授らの研究チームが開発した音声認識チップは、「音声活動検知」機能を持つ回路を搭載し、人間のスピーチの内容と周囲の雑音を判別することに焦点を当てているのが特徴。このチップを搭載した端末は「普段は省電力モードを保ち、人間の音声を認識するとモードを切り替える」というシステムにすることで電力消費を大きく削減することが可能です。

現在のスマートフォンなどで使われている音声認識ソフトが1Wほどのパワーを必要とするところを、開発中のチップは認識する単語の数にもよるものの、0.2ミリワット〜10ミリワットほどの電力で動作するとのこと。このチップが実際に使われるようになれば既存の音声認識端末に比べて90〜99%の電力を抑えることが可能と見られており、IoTデバイスの開発を加速させる要素となりそうです。

プロジェクトに参加した大学院生のMichael Priceさんによると「この技術は特定のアプリケーションのために開発しているわけではありません。私たちは、ソフトウェア・ハードウェアに関わらず、既存の技術を使っているシステムデザイナーによりよいトレードオフを提供するための基盤を作り出そうとしているのです」とのこと。

「音声入力は多くのウェアラブル端末のアプリやインテリジェントデバイスにとって自然なインターフェースとなるでしょう。デバイスが小型化することによってタッチ入力やキーボード入力以外のインターフェースが求められます。そして、エネルギー消費を抑えるためにはクラウドではなくローカルに機能を実装することが重要になるでしょう」とChandrakasan教授は語りました。