西海岸でしか流行らないかも?スマホで来訪者を確認できる新型錠前「Gate」

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Photo credit: .v1ctor Casale. via VisualHunt / CC BY

西洋世界では東洋世界よりも錠前の技術が発達した。

ヨーロッパにおける重工業技術の基礎は、複雑なウォード錠を製造する技術と言われている。それはつまるところ、ヨーロッパは戦争続きで東洋諸国よりも治安が安定しなかったということでもあるが、歴史には必ずいい面と悪い面が併存する。「治安が悪かった」からこそ「錠の技術が発達した」のだ。現在見かける錠前の機構は、軒並み西洋世界で確立されたものだ。

それを踏まえた上で、本題に入ろう。

来訪者と通話可能

さて、毎度お馴染みのクラウドファンディングサイト『Indiegogo』。このサービスは、日本の一般層読者にも徐々に知られるようになった。

そこで出展された『Gate』という製品は、まさに時代の最先端を駆ける錠前である。

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Meet Gate: The World’s First Camera-Equipped Smart Lock. from Gate Labs on Vimeo.

現代はもはや、スマートフォンの所持を前提に成立している。Gateも家主のスマホと常時接続し、来訪者を知らせてくれる。

たとえば、その家の子供が学校から帰宅してきた。子供はGateの通話ボタンを押す。すると母親のスマホにつながり、「ただいま! 今日のテストはいい点数とったよ」と会話することができる。その後、母親はスマホで解錠操作をし、子供を家に入れさせるという寸法だ。

カメラが内蔵されているから、来訪者の顔をスマホの液晶画面越しに確認することができる。

カリフォルニアとテキサスの違い

さて、我が家にまたしても人がやって来た。スマホで確認すると、どうやら宅配業者らしい。

GateのPR動画では、家主が子供の帰宅と同様にスマホで解錠し、宅配作業員を通している。だがこれに関しては、ふたつの問題が浮上する。ひとつは宅配作業員がGateの使い方を知らないとやり取りができないという点、もうひとつはこうした光景は民主党優勢のアメリカ西海岸かハワイでしか実現しないだろうという点だ。

これがテキサスやジョージアといった南部州だったら、この場面で他人を家に上がらせるということはしないだろう。敷地をまたいだだけで自動小銃を突きつけられるかもしれない。ちなみに、Gateの開発元はサンフランシスコのスタートアップだ。

すなわち、この手の製品は地域によって需要の差が出てくるということである。銃規制推進の意識が強い地域ならば大いに注目されるかもしれないが、テキサスのカウボーイ一家がGateを活用したがるとは考えづらい。

だがそれでも、Indiegogoでのキャンペーンは成功している。目標額の300%弱、31万4,000ドル(約3,600万円)の資金を調達したのだ。

少なくとも、常時AR-15ライフルを構えているよりは合理的ということか。

【参考・動画】

※ Gate: Your Personal Doorman - Indiegogo