10日、故人を追悼する葬儀場でいわゆる「自撮り」などをし、SNSに載せて共有する若い世代の行動が韓国で物議を醸している。資料写真。

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2017年2月10日、韓国・文化日報によると、故人を追悼すべき葬儀場でいわゆる「自撮り」などをし、SNSに載せて共有する韓国の若い世代の行動が物議を醸している。

「葬式」や「葬儀場」などのキーワードでSNSを検索した結果、4700余りの関連写真が見つかった。大部分が喪服を着た自撮り写真とともに「寂しいな」「落ち込む」といった葬儀に際しての感情を吐露するものだが、こうした写真を友達づくりに活用する事例も少なくないようだ。

このような現象に、韓国では専門家も含め論議が巻き起こっている。ソウル大学心理学科の郭錦珠(クァク・クムジュ)教授は「自分の生活を日常的にSNSで共有する世代の習慣という側面と、若い世代から登場した新たなSNSの弔問文化」と分析し、若者の行動に理解を示した。また、あるネットユーザーは「韓国では昔から葬儀場で花札をしたりする習慣があるが、これもひとつの文化ではないか。新しい弔問文化として尊重すべき」と主張する。

また、この記事に寄せられたネットユーザーの声にも、「韓国の葬儀文化は明るくお祝いに近いのが伝統的な姿」と踏まえ、「時代が変わったと考えよう」と肯定的に捉える意見が少数ながらみられた。

これに対するのが、「ネット上で他者の関心を引くために葬式関連写真を載せることは礼儀のない行動」と非難する声だ。成均館大学社会学科のク・ジョンウ教授は「家族共同体の価値のために純粋な意図で写真を載せることもあるが、友達募集を目的に使用すればその価値を毀損(きそん)することもある。ネット上でも基本的な倫理意識は必要だ」と指摘する。

記事に寄せられた声には否定的な意見が圧倒的で、「本当に悲しかったら自撮りする余裕はないのでは…」「喪主がそうやっていたら、何も考えてないように見えるな」「故人の遺志で自撮りして載せるのでなければ、理解できない」「慰めの言葉でも欲しいのかな?他人の気を引きたいとしか思えない」「これは時代の流れではなくSNS中毒だ」などのコメントが並んだ。(翻訳・編集/真)