MF大山啓輔の「小さい頃から見て憧れていた」という発言に顔を覆うMF中村憲剛

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 MF中村憲剛は思わず照れ笑いした。「だってね、21なんだもん」。13日に行われた2017キックオフカンファレンス。J1の代表選手たちは開幕カードごとに登壇し、それぞれの意気込みを語った。「小さい頃から見て憧れていたプレーヤーでした」。川崎フロンターレと対戦する大宮アルディージャの代表選手の21歳MF大山啓輔が、36歳の憲剛についての印象を語ると、会場はドッと沸いた。

「マジで小っちゃい頃から見てますみたいな感じだから、年取ったなって思ったもんね。年を感じるなと思います。自分ももうちょっと初々しい時にここに来たら全然違ったんだろうなとも思いますけど、それはまたそれで自分が培ってきた歴史、財産なので。そういう意味では若造には負けないぞと思っています」

 また壇上では開幕カードごとに並んだはずだったが、偶然か運命か、中央のチェアマンを挟んだ位置には昨年までのチームメイトで、今季からFC東京に移籍したFW大久保嘉人がいた。「Jリーグの陰謀かしら」と話した憲剛は、大久保のユニフォーム姿についても、「今は違和感しかないよね」と苦笑いした。

 今季のJリーグは英動画配信大手のパフォーム社が提供するスポーツのライブストリーミングサービス「DAZN」の介入によって、賞金が大幅にアップするなど、注目を集めている。キックオフカンファレンスの規模からも違いを感じると話した憲剛は、「すごく面白いリーグになってきている」と活性化を歓迎した。

「(賞金面についても)大注目でしょ。ニュースであれだけやっていれば、嫌でも目に入りますから。お金じゃないと言われますけど、お金が大事という側面もある。それをモチベーションとしてやることは大事。僕らはプロですから。それを勝ち取るためにいろんな変化を生むことになると思っています」

「いろいろ変更点があった。チェアマンも言っていたようにとにかく競争を謳っているので。言ったらプレスカンファレンスの数。登壇したときにあれだけ人がいたことないなと思った。サッカーを楽しみにしてくれている人がこれだけいるというのは、すごくうれしい。もう一段階、盛り上げていければいいなと思います」

 発言からも今季への並々ならぬ思いを感じさせる昨季の最年長MVP。あとはチームのタイトルだけ。「勝たなきゃ何も残らないなというのは去年で十分に味わった」。“Jリーグの顔”は頂点しか見据えていない。

(取材・文 児玉幸洋)