赤飯に女性から反発の声

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初潮がきたら赤飯でお祝い――。

「昔はそうやって祝っていたんだよ」と親から聞いたことがある人、実際祝ってもらった人もいると思います。

しかし、この「赤飯で初潮をお祝いする風習」に今、ネット上で女性から賛否の声があがっています。

初潮記念をSNSに投稿 「酷すぎる」「ありえない...」

きっかけは、とあるツイッターへの書き込み(現在は削除)でした。

「げぇぇぇ...。Facebookで娘の初潮を報告していた知人、娘が『絶対何もしないでくれっ』て懇願していたのに、家族でお赤飯パーティーとかいって、完全にうつむいて横向いている娘と自分と夫の写真まで載せているよ...。『自分の時は恥ずかしかったけど、やっぱり親になるとお祝いしたくなるものです』じゃねえ!」

内容は、ツイッターユーザーの知人と思われる人が、自分の娘に初潮がきたこと、そしてそれを赤飯で祝う様子をFacebookで報告していることに、憤りを感じているというものです。

Facebookに投稿したという親に対して、

「酷過ぎる。子供の気持ちは親の気持ちより後回しにしていいと思ってるのかね」
「Facebookで報告とかありえない...家庭内でお赤飯ですら恥ずかしくて嫌なのに、赤の他人にまで知られたくないわ」

といった批判が殺到しました。自分の娘とはいえかなりデリケートな事なので、SNSに投稿するというのは、批判があるのも頷けます。

さらに、この投稿をきっかけに、

「自分も赤飯で祝われて恥ずかしかった」
「現代社会においては女子が最初に受ける強烈なセクハラである」
「女の子が初潮を迎えたら赤飯炊くのに男の子が精通迎えても何もしないってのはおかしい」

など、「赤飯で初潮を祝う風習」に対する疑問の声が多く挙がりました。

知られるだけでも恥ずかしいと感じる初潮なので、「お祝い」となるとさらに抵抗を感じてしまう人が多いようです。実際に、近年では赤飯で祝われたという人は少なくなっているというデータもあります。

生理用品メーカー「ユニ・チャーム」のウェブサイトで公開されている「お子さまの初潮のお祝いはしましたか?」というアンケートには、「はい」と答えた人が35%に対して、「いいえ」と答えた人は65%と圧倒的に多くなっています。「はい」と答えた人でも、赤飯でお祝いするよりもケーキでお祝いしたという人が多いという結果が出ています。

さらに、「マイナビウーマン」(2015年11月11日)が行なった「『初潮のお祝い』、自分の子どもにしてあげたい?」というアンケート調査(22〜34歳の156人が対象)では、「お祝いしたい」が28.2%、「お祝いしたくない」が71.8%になりました。「お祝いしたくない」と答えた人の理由の大半は、「自分の時に嫌だったから」です。

ただ、別に恥ずかしくはないのではないか、という意見があるのも事実。

「私はあっけらかんとしていたからか、家族がそんな大々的にやらなかったからか、小5の1月に初潮を迎えて赤飯炊かれたけど、恥ずかしいとかなかったな。」
「一方で、先に大人になった友達から祝われたという話を聞いて楽しみにしていたのに自分は「あーほなナプキン使わないかんね」で終わってそれ以上なんもなくてしょんぼりした私みたいな子供もいるので、とにかくこういうのは子供の意思を尊重してあげるのが一番だと言いたい」

など、"初潮の赤飯"についてはまだまだいろんな意見が出そうです。

素朴な疑問「この風習の意味、起源はなんなの?」

そもそも「赤飯での初潮お祝い」はどこからきたのでしょう――。もともとは何かしら意味を持ったものだったからこそ定着したものと考えられます。

ネットで調べてみると、

1. 江戸時代の生理用品が牛の腹帯に似ており、『お牛』と呼んでいたこと。暦で2月の最初の牛の日を『初午』と呼び、赤飯を食べていたこと。その2つを合わせて

2. 赤飯を近所に配り、子どもを産める身体になった(妻として迎えてください)と知らせるため

3. 「赤」には邪気を払う力があるので、女性の体を護るため

など、その由来・意味には諸説あるようです。

どれが"正しい"のか、赤飯文化啓発協会に話を聞いてみましたが、残念ながら起源や意味などについて確かなことはわかりませんでした。時代を経るにしたがって、諸説が組み合わさって広まり、定着した可能性もあります。

古くからの風習とはいえ、現代にはフィットしない部分もあるので、本人のトラウマになってしまわないよう慎重になった方がいいかもしれません。