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CIAは第二次世界大戦へと進んでいく時期に地図製作部を立ち上げましたが、CIAがこの地図製作部の設立75年を記念して、約70年分の機密地図を公開しました。1950年代から2010年代に至るまでの戦線や国際問題に関して作られ、かつて機密扱いを受けていた地図の数々が画像共有サイトのFlickrで閲覧&無料ダウンロード可能になっています。

Collection: CIA Cartography

https://www.flickr.com/photos/ciagov/collections/72157674854602812/

地図の一例は以下から確認できます。

1941年〜1942年にかけて、ナチス・ドイツとソビエト連邦の戦線の状況を示す地図。



レニングラード包囲戦の様子。



1945年、ドイツ・ベルリンの占領状況。フランス・ソ連・アメリカ・イギリスに色分けされています。



1945年、日本の食糧供給状況。黄色が「十分」、ピンクが「余剰あり」、緑が「不足」を示します。



1945年、日本によるアジア地域の支配を示す地図。薄い色で網掛けされている部分が日本の支配が及んでいる地域です。



1950年、植物タンニンの生産と国際貿易の流れを示した地図。



1951年、インドシナ半島の地図。ベトナム独立同盟が支配しているエリア、ベトナム独立同盟が攻撃を行っているエリア、フランス軍の駐屯地などが示されています。



1950年代のアフリカ大陸がどの国によって統治されていたのかを表す地図。赤がイギリス、水色がフランス、緑がベルギーなどを示しています。



1951年、中東の石油がどこで採掘され、どのように運ばれていくのかを示す地図。



1962年にキューバで核ミサイル基地が建設されていることが発覚した時の地図。赤い点が地対空ミサイルが確認された場所、緑の点が地対空ミサイルがある可能性のある場所、ミグ(ソ連製戦闘機)の配備されている航空基地です。



1963年、中国共産党が国内をどのように分けて統治していたのかを示す地図。



東西に分離されたベルリンの交通網など。



1979年、アフガニスタンで各民族がどのように位置していたのかを示す地図。



1960年頃までは手描きの地図が主流でしたが、その後、デジタル技術が取り入れられていき、1985年になると、3Dマップが使われるようになります。これはアフガニスタンのパンジシール渓谷。



1970年代にニクソン大統領は麻薬戦争を宣言、その後、1990年ごろにはコカインの栽培と流通経路の地図が作られています。



1996年、ウクライナの石油とガスの製油所とパイプラインを示した地図。



1998年10月下旬から11月にかけてアメリカを襲ったハリケーン・ミッチの降水量と風力の記録。



2003年、バグダッドの地図。「This map is NOT to be used for TARGETING(この地図は標的設定のために使われたものではありません)」と薄く文字が入っています。



2010年以降になると、戦争に関すること以外の地図も増えます。これは世界に存在する象の数と、自然死/密猟による死がどのように広がっているのかを表すもの。



2014年、シリア・レバノンの戦いにおいて、どのように落下傘兵と歩兵が動員されたかを示すもの。



なお、この他の地図は以下から年代別に確認可能。地図のダウンロードも無料でできるようになっています。

Central Intelligence Agency’s albums | Flickr

https://www.flickr.com/photos/ciagov/albums