13日、中国紙・環球時報は北海道と東京での取材内容をまとめた「訪日中国人客は爆買いから体験へ」と題する記事を掲載した。写真は皇居を訪れた中国人観光客。

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2017年2月13日、中国紙・環球時報は北海道と東京での取材内容をまとめた「訪日中国人客は爆買いから体験へ」と題する記事を掲載した。

「友人たちは頻繁に日本を訪れているから大量の代理購入も爆買いも必要ない」と同紙の取材に語ったのは北京から北海道を訪れた男性だ。男性は「今一番重視しているのは体験。中国で味わえないことにお金を使うのは意味あること」とコメントしており、記事は「春節(旧正月)期間中、この男性のような観光客と数多く出会った」と紹介している。

記事によると、北海道での取材先となったのは新千歳空港から電車とバスを乗り継いだ先にあるリゾート施設だ。ここでは中国、香港、台湾からの客が70%以上を占め、従業員を中国から雇い入れているという。繁忙期の宿泊費はツインルームで2200〜7000元(約3万6000〜11万5000円)。最も人気の高いスキーに関してはスキー用品などのレンタルが1人5時間で約530元(約8800円)、個人レッスンが1人2時間で約1500元(約2万5000円)などとなっており、記事は「中国語対応可能なトレーナーはすぐに予約がいっぱいに。日本語と英語対応のトレーナーも不足している」との説明に「ざっと見積もっても大人2人が3日間滞在すれば数万元はかかる。4泊5日の団体ツアーなら7000元程度」「広大な敷地の中に小さな土産店とスポーツ用品店が1軒ずつあるだけ。中国人観光客の爆買い需要を満たせるとは言えない」と続けている。

記事は「北海道から東京に場所を移してみたが、爆買いする中国人をあまり見かけなかった」とし、かつて銀座や新宿で見られた免税手続きカウンター前の長い列についても「待ち時間ゼロ」と紹介。東京周辺にあるアウトレットモールでアルバイトとして働いていた中国語対応スタッフが「爆買いが減ったから中国語対応スタッフがたくさんいる必要がなくなった」と別のアルバイト探しを考えていることや、東京で目にした書籍の著者が「爆買い時代が終わって日本には新たなビジネスチャンスがもたらされた。しかし、前提となるのは価格と価値が合致したサービスと体験の提供だ」との認識を示していることを取り上げている。(翻訳・編集/野谷)