香港MTR列車内で火炎瓶による火災(出典:http://www.scmp.com)

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香港の鉄道MTRで10日午後7時14分頃、仕事帰りの人々を大勢乗せた列車内で火災が発生し、少なくとも18人が負傷したもよう。現場は一時パニックと化していたことを『サウスチャイナ・モーニング・ポスト(scmp.com)』などが伝えた。

車両の内部で火災が起きたのは香港のMTRセン湾線。香港の最たる繁華街である彌敦道(ネイザンロード)のすぐ下を通るため、乗降客は大変な数である。金鐘(Admiralty)駅を発ち、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)駅に向かっていた列車において一人の男がガソリンを充填した火炎瓶を投下し、火災が発生との緊急連絡を受けて現場付近は緊急車両で埋め尽くされた。炎、煙、重い火傷を負って転げまわる人。現場の様子を撮影した者も多く、今もなお多数の動画や画像がSNSに投稿されている。

エリアを管轄する油尖旺区警察署長のKwok Pak-chung氏は、記者会見の中でこの事件のために出動した警察官は160人、消防隊員は130人に及んだことを発表。テロ攻撃の可能性については否定した。身柄を拘束されているのはCheung Kam-Faiという60歳の男で、目撃証言などから犯行の直前に「お前たちを焼いてやる」と叫んでいたことがわかった。

Cheungは既婚者で一男一女の父親でもあるが、過去にはギャンブル絡みの軽犯罪で警察の世話になったことがある。Cheungは全身にひどい怪我をしており伊利沙伯醫院(Queen Elizabeth Hospital)から威爾斯親王医院李嘉誠専科診所(Prince of Wales Hospital)に移されたが予断を許さない状態にあるという。なお数名が病院に搬送されたうち男性1名、女性1名の容体が重篤で、男性2名、女性3名が重傷であるという。

Cheungは動機について尋ねられると「妻と口論するなど家族との関係が悪い」と口にし、私生活のトラブルが背景にあることをうかがわせているという。

南アフリカ・ケープタウンでは2015年10月、少年3人が放った火炎瓶が原因で大変な車両火災が発生したことがある。仕事や学校から帰る人でごった返す午後5時の出来事であったが乗客全員なんとか避難に成功した。しかしケーブルには高電圧が流れているため消防当局はむやみな放水はできないと判断。消火活動は電気の供給がストップしてから始まったという。

出典:http://www.scmp.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)