後半開始からシャドーの位置でプレーしたFWオナイウ阿道

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[2.11 プレシーズンマッチ 浦和1-1FCソウル 駒場]

 1万人を超える浦和サポーターの前で、存在感を示した。浦和駒場スタジアムで迎えた初の“ホームゲーム”となった一戦。浦和レッズは前後半で全選手を入れ替え、FWオナイウ阿道は後半開始からシャドーの位置に入り、45分間ピッチを駆け回った。

 今季、同じく千葉から加入したMF長澤和輝とのラインでゴールを脅かした。後半11分、ドリブルで中央を運んだ長澤からパスを受け、右足で狙った。「クロスです。パスがきた時に速いボールを中に入れようと思ったら風に乗っちゃった」と蹴りあげたキックはゴールに向かってループ気味に伸び、クロスバーを直撃した。

 予期せずもシュートチャンスとなった見せ場を振り返り、「もっとああいうプレーを増やして、ペナルティーエリアの中やゴール前でボールに触って、ゴールに絡める回数を増やしていきたい」と意気込んだ。後半17分には相手選手のファウルを誘ってFKを獲得するなど、身体を張ったプレーでアピール。「何回かいい形はできたけど、全体的にもう少し落ち着いてボールを持てたら」と課題も口にした。

 始動から約1か月。1月16日から2月11日までの沖縄キャンプを経て、「オンもオフもいい雰囲気」と新チームに溶け込むだけでなく、戦術面への理解も深めている。前線から質の高いプレスをかける浦和のサッカーに適応すべく、「どの選手も守備を求められる。常にもっと意識していかないといけない」と自身に言い聞かせるように話した。

 さらなる成長を期するのもビッグクラブの一員となり、タイトルが至上命題となったからこそ。「プレッシャーはもちろんある」と表情を引き締めながらも、「楽しみだし、こういう大きいクラブで素晴らしい選手たちとプレーすることで自分も伸びていくと思う。レギュラー争いの中で結果を残して、少しずつ成長していきたい」とJ1の猛者たちとしのぎを削りながら、右肩上がりの成長曲線を描いていこうと心に誓う。

 今月25日のJ1開幕戦・横浜FM戦(日産ス)まで2週間。18日には鹿島との富士ゼロックススーパー杯(日産ス)を控えている。「チームとしてタイトルは絶対」と言い切った21歳のアタッカーは、「早く埼スタで試合をしたい」と本拠地での試合を心待ちにしていた。

(取材・文 佐藤亜希子)


●2017シーズンJリーグ全クラブ練習試合