祝! トヨタWRC復帰2戦目でヤリスWRCを駆るラトバラが優勝

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トヨタのWRC勝利は1999年のラリー・チャイナ以来

2017年のWRCで18年ぶりの復帰参戦を果たしたトヨタ。1月19日から22日にモナコで開催された開幕戦「ラリー・モンテカルロ」でエースのヤリ-マティ・ラトバラが2位入賞を果たしたことは記憶に新しいが、それからわずか3週間後の2月9日-12日、スウェーデンを舞台に開催された第2戦の「ラリー・スウェーデン」で早くも歓喜の瞬間が訪れた。

シリーズ唯一のスノーイベントでヤリスWRCを駆るラトバラが終始コンスタントな走りを披露。復帰後初となる勝利を復帰2戦目にして獲得したのである。

栄光への軌跡は9日の夜に行われたオープニングステージで始まった。2台同時のスーパーSSでラトバラがベストタイムをマーク。全長1.9kmのショートコースで、後続とのギャップはわずか0.6秒に過ぎながったがラトバラにとっては大きな自信に繋がったことだろう。「ヤリスWRCにとって初のベストタイムを刻むことができて嬉しかった。デイ2以降もこの調子を保ち続けたい」と喜びを語る。

その言葉どおり、10日のデイ2でもラトバラは安定した走りを披露。デイ1を8番手で終えていたチームメイトのユホ・ハンニネンがSS5でコースアウトを喫し、その日の走行を断念するほか、ラトバラもヒュンダイでi20クーペWRCを駆るティエリー・ヌービルの先行を許すものの、SS4でベストタイムを叩き出すなど持ち前のスピードを披露し、首位から28.1秒遅れの総合2番手でデイ2をフィニッシュした。

そして、11日のデイ3でも「午後はスタッドタイヤの磨耗に苦しんだ」と語るものの、ラトバラはSS13でベストタイムを叩き出すなどスピードを見せながらも、落ち着いた走りを披露している。これに対して首位に付けていたヒュンダイのヌービルはデイ3を締めくくるSS15でコースアウトを喫し、そのままリタイヤ。この結果、ラトバラが首位に浮上し、デイ3をフィニッシュした。

残るステージはわずか3本で、後続とのギャップはわずか3.8秒。まさに首位のラトバラにとってプレッシャーのかかるシチュエーションとなったが、12日のデイ3でもラトバラは完璧な走りを披露していた。残りの3本のステージでラトバラはベストタイムをマークし、後続を引き離しながら首位をキープ。トヨタにとって復帰2戦、1999年のラリー・チャイナ以来となる総合優勝を獲得した。

「ラッキーな面もありましたが、ヤリ-マティの素晴らしい戦いとそれを支えた全てのスタッフの努力があったからこそ優勝を成し遂げられた。我々を信頼してくれた皆さんに感謝します」とトミ・マキネン代表が語れば、ラトバラも「新しいチーム、新しいマシンで挑んだ2戦目で優勝することができて本当に嬉しい。良いマシンを準備してくれたチームに感謝しています」とのこと。

そして、この18年ぶりの快挙にチーム総代表の豊田章男社長も「私もその日が来ることを心の底から願っていました。しかし、こんなにも早くその瞬間が訪れるとは、私の想像を超えておりました。応援いただいたファンの皆様のおかげです。応援ありがとうございました」と語る。

この勝利でチームのモチベーションはさらに高くなっているだけに、今後もトヨタ陣営の躍進は続くことだろう。

(写真:TOTOTA GAZOO Racing)