世界で評価されたカンヌ受賞作の“香川プレミア”

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 第69回カンヌ映画祭「ある視点」部門で審査員特別賞を受賞した「淵に立つ」が2月12日、さぬき映画祭2017で上映され、出演の筒井真理子、古館寛治、深田晃司監督がイオンシネマ高松東で舞台挨拶に立った。世界で評価された
作品の“香川プレミア”とあって、高校生から年配者まで熱心なファンが見届けた。

 「歓待」「ほとりの朔子」「さようなら」などの深田監督が手がけた長編5作目。確かな手腕で家族の意味を鋭く問い、カンヌ初参加でいきなり公式部門で快挙を成し遂げた。一方、さぬき映画祭には2年連続の参加となり、深田監督は「香川に帰ってこれて嬉しい。うどんもしっかり食べられました」と笑顔で語った。

 筒井と古館は、深田監督の脚本にほれ込んでオファーを快諾。主演の筒井は、徹底的な役づくりで13キロの増量を行ったという。筒井は「とにかく食べ続けました。生命の危機を感じました……」と冗談めかしながら、「体形が変わると気持ちも変わる。現実には追いつかないけれど、役柄に近づける瞬間が嬉しい」と女優魂を見せつけた。

 深田監督が自ら司会を務めたティーチインは次々と手が上がり関心の高さがありあり。筒井と古館のファンはもちろん、学ラン姿の男子高校生が「映画業界に入りたいので、監督と一対一でお話がしたい」と申し出て、深田監督は「なかなかこんな高校生はいない!」と喜んだ。

 香川では2月25日から劇場公開が始まる。古館は「カンヌで賞をいただいたのに、その評価に見合うだけの人数にまだ見てもらえていないのが現状。ぜひ劇場へ足を運んでほしい」と強く呼びかけた。