Doctors Me(ドクターズミー)- 花粉症で耳の中がかゆい!かゆくても絶対に耳かきをしてはいけない理由

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2月に入り花粉症が気になる時期ですが、花粉症は鼻水、目のかゆみ以外にも、耳の中がかゆくなる場合もあります。

耳の中は手の届かない部位なので、そのかゆみに対してはどのような対策をすればよいのでしょうか。

今回は耳鼻咽喉科医の岡田先生に、耳の中がかゆくなる原因、疾患、かゆみに対する対応について解説していただきました。

耳の中がかゆい場合に考えられる原因


耳かきのしすぎ


耳かきによって、外耳道からかゆみを誘発するヒスタミンという物質が出ます。

耳垢塞栓


耳かきによって奥に押し込められ、長い間たまってしまった耳垢は皮膚のかゆみを引き起こします。

花粉などのアレルギー抗原


耳の皮膚に抗原が付着することによってアレルギー反応を起こし、かゆみが出ます。

耳の中がかゆい場合に考えられる疾患


本来、耳には自浄作用があり、耳垢を自然と体外へ排出する働きがあります。

しかし、必要以上に耳かきなどをすると内部を傷つけてしまい、入り込んだ細菌によって以下のような病気を発症します。

外耳道炎


外耳道の炎症のことで、かゆみを生じます。耳かきなどで耳の穴の皮膚が傷つけられ、細菌が感染して起こる場合がほとんどですが、ヘアカラーなどの刺激物が耳に入り発症することもあります。

軽症の場合は自然に治ることも多いですが、免疫力が低下していると感染が頭蓋骨まで広がる悪性外耳道炎という重篤な状況となる場合もあります。

外耳道真菌症


頻度は低いですが、外耳道にカビが住み着き、皮膚のかゆみを引き起こします。

外耳道湿疹


耳掃除や耳の中をひっかくことで、耳の入り口から2cmほどの場所にある外耳道に傷ができ、炎症を起こした状態のことです。

皮膚の真下に軟骨がある外耳道は、外的刺激に対し弱く、赤みや浮腫を生じやすい特徴があり、強いかゆみを引き起こします。

耳の中のかゆみに対し効果的な薬の種類


抗ヒスタミン薬


アレグラやアレジオンなどがあり、アレルギーによるかゆみを引き起こすヒスタミンを抑える内服薬です。

点耳薬


アレルギーを抑える成分を含有した耳に中に垂らす薬です。

耳の中のかゆみを発症した場合のNG行動


耳のかゆみは非常につらい症状ですが、耳かきをするとかゆみを誘発するヒスタミンが出て、さらに耳のかゆみは増悪しますので、耳かきは絶対にやってはいけません。

また、プールや風呂の後などに耳をかく事によっても、細菌によって悪化する可能性が高くなりますので注意しましょう。

耳かきや耳の疾患に関するQ&A

質問1:耳かきは、毎日しないほうがいいのですか?



■ 相談者(男性)
私は綿棒で耳かきをするのが好きで毎日しています。毎日しないほうがいいといわれるのですが、なぜですか?

■ 医師からの回答
耳かきを毎日すると問題があるというわけではありませんが、耳かきにより外耳道が傷ついてしまうと、外傷性の外耳炎になることがありますので注意が必要です。

耳垢はある程度溜まると自然に耳から出てきますが、耳垢の性質によっては固まって耳の中で詰まってしまいますので、耳かきをするのは良いと思います。

お風呂上りなどに綿棒で優しく掃除してあげる程度が一番良いと思いますよ^^

質問2:綿棒で毎日耳掃除するのは耳を傷つけますか?



■ 相談者(女性)
私は綿棒で耳かきをするのが好きで毎日しています。
毎日しないほうがいいといわれるのですが、なぜですか?

傷付けないように優しくすれば問題ないですか?

■ 医師からの回答
耳掃除の際、奥の方まで掃除をしてしまい結果的に鼓膜などを傷めてしまうことがあります。
掃除は外耳道といって、綿棒で触れても痛くない部分に限り「掻き出す」のではなく、綿棒の繊維でごみを「からめ取る」程度で十分です。

おっしゃる通りで、「傷付けないように優しくすれば」問題はありませんよ。

質問3:外耳炎は再発することが多いのでしょうか?



■ 相談者(女性)
以前外耳炎にかかったことがあるのですが、またかかったらと思うと不安です。

外耳炎は再発することが多いのでしょうか?もし多いのであれば予防策を教えていただきたいです。

■ 医師からの回答
御相談ありがとうございます。
再発の頻度や程度は、それぞれ個人差があります。

予防としては、耳を清潔に保つ、あまり耳を触らない、触る場合はよく手を洗ってさわり、細菌が付かないようにする、などです。

最後に岡田先生から一言


耳のかゆみは集中力の低下と不快感を引き起こし、とても厄介な症状です。

耳かきをすると一時的にかゆみは落ち着きますが、傷ついた皮膚の反応によって、すぐにさらにひどいかゆみが襲ってきます。

どうしても我慢できなければ、かゆみ止めなどの内服を行い、かゆみを抑えるのも1つの方法だと思いますが、間違えても絶対に耳かきをしないようにしてください。

(監修:耳鼻咽喉科 岡田先生)