最近ミトコンドリアに注目が集まっていて、テレビ番組などでもよく取り上げられるようになっています。ミトコンドリアとは私たちの細胞1つ1つにある器官で、1つの細胞には100〜3000個のミトコンドリアが存在していて、エネルギーを作り出すなどの役割を果たしています。

中でも食事から摂取した栄養素と呼吸によって取り込まれた酸素でATPというエネルギーを作りだすことは学生時代に勉強して覚えている人もいるかもしれません。このミトコンドリアが私たちの健康や老化を左右しているのではないか、という研究に注目が集まっているのです。特に日本医科大学大学院医学研究科教授の太田成男氏は書籍やメディアでミトコンドリア活性による若返り法を提唱しています。

ミトコンドリアの基礎知識

ミトコンドリアは加齢とともに減少することや、ミトコンドリアにも質の良し悪しがあることがわかっています。ミトコンドリアの数が少ないと体内でつくられるエネルギーは不足しますし、質の悪いミトコンドリアからは十分なエネルギーが生み出されません。

通常、私たちの体で一番エネルギーが必要なのは呼吸や体温調節などですが、エネルギーが少ないと、それらにエネルギーを使用することが精一杯となり、傷ついた遺伝子の修復などの疾病予防やエイジングケアにまでエネルギーを回すことができません。それゆえ、各細胞内に質の良い十分なミトコンドリアがあることが、病気予防やアンチエイジングに大切だと考えられているのです。

ミトコンドリアの増やし方3つ

ではミトコンドリアはどうやったら増やしたし質を高めたりすることができるのでしょうか。太田先生の書籍には幾つかの方法が記されていますが、ここでは簡単に実践できる3つの方法を取り上げてご紹介しましょう。その3つとは「運動」「空腹」「冷却」です。それぞれどうしてミトコンドリアを増やすことに繋がるのでしょうか。

○運動

少し息が切れるくらいジョギングをしていたとして、そこで辛いからといって止めずに継続していると体が若干慣れて辛さが軽減した、という経験はないでしょうか。これはまさにミトコンドリアが運動によって徐々に増えることでエネルギーも増えて、息を切らさずに走れるようになる、というメカニズムが働いているからです。少し息が切れるくらいの有酸素運動を行い、ちょっと慣れたな、と思ったらまたペースアップする、これがミトコンドリアを増やす運動のポイントです。

○空腹

ミトコンドリアは空腹でも増えることがわかっています。体が飢餓状態になるということは、少ない栄養や蓄えられていた栄養でエネルギーを生み出さなければならなくなるため、ミトコンドリアが活性するのでしょう。断食などの効果もここにあるのかもしれません。実際プチ断食(1日の中で1食抜く程度、あるいは週末だけの断食など)でも体がすっきりした、元気になったという人は少なくありません。

○冷却

冷却というのは冷やすことです。例えばサウナの後の水風呂や冬場の寒中稽古などの経験がある人は、最初は冷たくでものちにジンジンしてきて体が温かくなる経験をしたことがあるはずです。これもミトコンドリアが冷たさを感じて「エネルギーが必要だ」と判断し活性したサインだと考えられています。ちなみに若返りの方法として「毎日5分ほど冷水シャワーを浴びる」というのもあるほどです。

ミトコンドリアを増やす方法と言っても、実は特別なことではないことがおわかりいただけたと思います。体に備わる機能を十分に生かし、いつまでも健康に過ごしたいですね。

 参考書籍「体が若くなる技術」太田 成男

writer:サプリ編集部