2009年に3億5000万ドル(約393億円)をかけて建造されたアメリカ・カリフォルニア州のサンフランシスコの58階建て超高層タワーマンションが、8年間で16インチ(約40cm)沈下し、2インチ(約5cm)傾いていることが問題になっています。数カ月間にわたって居住者・建築会社・サンフランシスコ市の間で責任の所在を巡って話し合いが行われているのですが、サンフランシスコ市が行った調査点検の結果は「傾いているが住むには問題ない」というものでした。

Sinking Millennium Tower safe to live in, city report concludes - SFGate

http://m.sfgate.com/bayarea/article/Sinking-Millennium-Tower-safe-to-live-in-city-10890276.php



San Francisco officials say Millennium Tower is safe to occupy - Business Insider

http://www.businessinsider.com/san-francisco-millennium-tower-safe-to-occupy-2017-1

3億5000万ドルの超高層タワーマンション「Millennium Tower」には、サンフランシスコ・フォーティナイナーズの元クォーターバックであるジョー・モンタナ氏が居住していることや、 Oracleの元役員であるCraig Ramsey氏が1300万ドル(約14億6000万円)のペントハウスを購入したことで知られています。2016年にマンションの沈下と傾斜が確認されてから、居住者らは建設会社とサンフランシスコ市に対して集団訴訟を起こしており、責任の所在を巡って騒動が続いています。



そんな中、サンフランシスコ市は2016年12月2日と2017年1月11日の2回に分けて安全確認の検査を実施。サンフランシスコ市は電気配線システムに負荷がかかっていたことや、5階に水漏れが発生していたことを発見しましたが、「検査中に生命の安全が懸念されるような証拠は見つからず、現時点ではこの建物は安全に居住できることを確認しました」と報告しています。

一方で、集団訴訟の代表者兼弁護士のジェリー・ドドソン氏は「市の報告は建物が安全であることを示す十分な証拠を提供していない」とコメントしており、住宅所有者組合を通じて地盤の地質調査を依頼したことを明らかにしています。現段階では建物の沈下が16インチ(約40cm)、傾きが2インチ(約5cm)であることがわかっていますが、今後も年間2インチ(約5cm)ずつのペースで沈んでいく可能性が高いと予想されています。