ヴィッツに追加されたハイブリッド仕様。ヴィッツは2014年4月にマイナーチェンジを受けていて、スポット打ち増しなどによるボディ剛性の向上、アトキンソンサイクルエンジンの1.3Lを追加するといった走り、商品力の引き上げをしています。

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ヴィッツ・ハイブリッドといえば、アクアの登場以前から「ヴィッツ・ハイブリッド」が出るのでは? あるいはヴィッツクラスのハイブリッドが発売されるという噂がありました。登場したアクアは、プリウスと同様に全チャネル扱いとなったのはご存じのとおり。

アクアの販売台数は2015年度は12月をのぞき、登録車1位を独占。その後も上位に位置し、プリウスとともにトヨタの看板車種に成長しています。

しかし、アクアでは後席や荷室が狭いという声もあるようで、より広いヴィッツにハイブリッドを設定して欲しいという要望がユーザーや販売チャネルのネッツ店から上がっていたそうです。

2017年1月のマイナーチェンジの目玉はもちろん、ハイブリッドの追加。ハイブリッドシステムはアクアのそれをベースとしながら、エンジンの熱効率向上と低フリクション化、PCU(パワーコントロールユニット)による電流変換時の損失低減、補機バッテリーの損失低減などが盛り込まれています。

燃費はどうでしょうか? 1090〜1190kgのイナーシャウェイトのランク(等価慣性重量のJC08モード燃費の計測では、車両重量に対して仮想のウェイトハンディが科される)だと、フィットが33.6km/L、アクアが33.8km/L(オプションにより10kg増とした場合)、ノートe-POWERが34.0km/L。対するヴィッツハイブリッドは34.4km/Lでトップに立ちます。

JC08モード燃費ですから実燃費とは異なますし、しかも僅差といえるものですから、走らせ方次第でどうにでも変わります。とはいえ、同じ重量区分ではヴィッツハイブリッドがトップになっているのはトヨタの意地を感じさせます。

ヴィッツハイブリッドのシステムは、「1NZ-FXE」型の1.5Lエンジン(74ps/111Nm)に、モーターは45kW(61ps)/169Nm。システム全体では73kW(100ps)。ガソリンタンク容量も同じ36Lになっています。

 

パッケージング面では、駆動用バッテリーであるニッケル水素バッテリーを後席下に配置。燃料タンクとバッテリーを収めるため、後席座面の設計を変えているそうですが、座面の高さはガソリン車と同等です。

正確には、後席に座った際のかかと部分(ヒール段差)は、ハイブリッドの方が10mm高く、上げ底になっているそうですが、実質的にはガソリン車と同レベルの居住性、荷室の広さが確保されています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

ヴィッツ・ハイブリッドはアクアとどう違う? フィットHv、ノートe-POWERとの燃費の差は?(http://clicccar.com/2017/02/12/444381/)