「効果のあったvs失敗した」英語勉強法

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■まず着手すべきこと、してはいけないこと

アンケートでは、「効果のあった勉強法」ダントツの1位は本、2位は教材、3位はテレビ・ラジオ講座と続く。逆に、「失敗した勉強法」としては、英語の小説や映画、聞き流す教材などが挙がった。やはり、テキストを見ながらの勉強が人気のようだ。TOEIC対策を指導する教室「すみれ塾」を主宰する中村澄子氏は次のように警告する。

「TOEICと英会話を混同している人がいますが、2つは別物。英会話教室でTOEIC対策はできません。順番としては、TOEICが先」

英会話の勉強を同時進行で行えば、どちらも中途半端になってしまう。しかし、TOEICで730点以上獲得できれば、聞く力も書く力もある程度は養われる。そのベースをもとに英会話を学んだほうが効率的なのだ。また、TOEICに的を絞ると決めても、焦って勉強すべきではない。

「まずは勉強法について書かれた本を読むなど、アプローチの仕方を知ることです。私がおすすめするのは、最初にしっかりと時間を計って模試を解き、テストの傾向や自分の弱点を知ること。リスニングがダメなのか、リーディングがダメなのかで使うテキストも変わってきます。次に、パートごとの攻略法を学び、ひと通り勉強したうえで『公式問題集』を解いてください」(中村氏)

【効果のあった勉強法、ダントツ1位は……】

1位 本(52.2%)
2位 教材(27.2%)
3位 テレビ・ラジオ講座(18.0%)
4位 通学型英会話スクール(17.0%)
5位 英語学習アプリ(16.6%)
6位 英語の映画・小説(12.2%)
7位 オンライン型英会話スクール(4.8%)
8位 短期留学(3.4%)

【効果のあった勉強法】

▼シャドーイング
シャドーイングを繰り返す(48歳男/650→975点)/シャドーイングが効果があった(53歳男/635→860点)/シャドーイング(31歳女/700→880点)/ラジオやテレビ講座を聞きながら、音読された文や会話をオーバーラップして音読する(25歳女/715→840点)

▼本・教材
繰り返し書籍を読んで内容を覚えてしまう(38歳男/475→815点)/同じ教材を繰り返し勉強する(48歳男/565→865点)/問題集を繰り返す(50歳男/610→840点)/文法、イディオムをしっかり勉強する(33歳女/450→810点)/文法を書籍で理論的に理解する(46歳女/650→880点)

▼実践
何度も受けていれば、勘所がわかる(57歳男/540→830点)/TOEICの問題を時間を計って解く(49歳男/585→810点)

【失敗した勉強法】

▼英語の小説・映画
基本ができていない段階での、映画・小説は、ストレスがたまるだけで、続かない (53歳男/400→775点)/どちらかというと、文法的な要素を勉強したり、ヒアリングを強化したほうがより好成績に繋がると実感した。映画はスラングなども多いので、作品にもよるがTOEICのための勉強法には向いてないように思う(33歳女/450→810点)

▼聞き流すだけで英語力がアップするという教材
毎日30分ほど1年間聞き流したが何も変わらなかった(32歳女/645→780点)/全く効果がなかった(46歳女/430→605点)/意味がわかるようにはならなかった(38歳男/500→600点)

▼短期留学
失敗ではなかったが、点数を上げようと思ったら短期ではいけなかった(39歳女/500→825点)/期間が短すぎて上達しない(3週間のアメリカ語学留学)(34歳女/430→630点)

※本調査は仕事をしている20歳以上の有職者で、TOEICの点数が100点以上伸びた男女500人(男380人、女120人)にインターネット調査したものです(調査期間:2016年1月15〜21日)。

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中村澄子
本調査で「信頼している著者」ナンバーワン。エール大学でMBA(経営学修士)を取得。東京・八重洲でTOEIC対策を指導する教室「すみれ塾」を主宰。著書にシリーズ累計80 万部超の『1日1分レッスン! 新TOEIC TEST 千本ノック!』ほか、2月新刊『時間がない人ほど上達する英語勉強法』など著書多数。

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(大高志帆=文 山本祐之=撮影 アイブリッジ=アンケート調査協力)