中国メディア・中国僑網は10日、昨年ごろより中国国内で盛んに議論が行われている「匠の精神」について、近ごろ日本で在日中国人の日本酒醸造師が「日本人よりも匠の精神を持っている」と日本国内で賞賛されていると報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・中国僑網は10日、昨年ごろより中国国内で盛んに議論が行われている「匠の精神」について、近ごろ日本で在日中国人の日本酒醸造師が「日本人よりも匠の精神を持っている」と日本国内で賞賛されていると報じた。

 記事は、近年中国人が日本の各種業界で、ますます活躍するようになっているとし、「中国人が日本人に『不真面目』のレッテルを張られてきた状況が変化しつつある」と説明。その変化を示す事例の1人が、その仕事に対する真剣な姿勢から日本メディアに「日本の醸造師よりも匠の精神を持っている」と賞賛された中国人であると伝えた。

 そして、日本メディアによって取り上げられた在日中国人が、1992年の訪日以降日本酒に強い興味を持ち、酒蔵で10年間修行を積んだことを紹介。経験を蓄積していくなかで、水の温度や酸素、アミノ酸の濃度、徹底した酒蔵内の掃除や下準備といったこだわりに見られる醸造に対する姿勢が業界内で知れ渡っていったと説明した。

 記事は、日本では清酒製造会社が年々減少しており、仕事の辛さから若者が敬遠し、業界が後継者不足に悩んでいる状況を紹介したうえで、「中国人がこの業界の発展を支え、輝きを放っていることで、日本人を感服させたのである」と伝えている。

 日本人は日本人であるから精緻でまじめなのではない。そして、中国人は中国人だから不真面目で雑なのではない。人間の性質の問題ではなく、社会体制や経済状況といった外的な要因によって、中国人と日本人の仕事に差が生じていることを認識する必要がある。コツコツと時間をかけて高品質な物を作る職人の仕事の価値をしっかりと認め、リスペクトする社会環境があれば、中国人だって「匠の精神」を発揮することはできるのだ。日本でリスペクトされている中国人醸造師は、まさにそのことを示す一例なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)