藤本が鮮やかにシュートを突き刺す! 写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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【Jリーグ DAZNニューイヤーカップ鹿児島ラウンド】
ジュビロ磐田 1-1 鹿児島ユナイテッドFC                
2017年2月11日/15:00/鹿児島県立サッカー・ラグビー場
 
  11日の磐田対鹿児島戦は、ニューイヤーカップの大会最多となる7342人(入場無料、主催者発表)が来場した。三浦泰年監督が新たに就任した今季はJ2昇格への気運も高まりつつある。その地元のクラブチームが中村俊輔を獲得したJ1の磐田と対戦するということで、大勢の観客が詰めかけた。加えて5日の北九州戦、8日の熊本戦と内容の充実した好ゲームを演じていたことも、鹿児島に数多くいる老若男女のサッカーファンの心をくすぐったようだ。
PHOTO【NYC鹿児島ラウンド】磐田1-1鹿児島 鹿児島が土壇場の失点で同点、磐田に抽選負け
 
 結局中村俊がベンチ外で若手主体となった磐田相手に、鹿児島は多くのチャンスを演出。後半に入り、ドリブラーの田上裕らが積極的に仕掛けて、磐田を自陣に張り付かせる。迎えた84分、CKのこぼれ球をFW藤本憲明が鋭いショットで突き刺し先制に成功。会場も歓喜に包まれた。
 
 あとは逃げ切るだけだった。しかし……個の力を前面に押し出し攻め込む磐田に90+4分に、ミスを突かれて追い付かれてしまう。結局、大会規定による抽選の結果、優勝のタイトルも逃し、会場からは一転して、大きなため息が漏れた。
 
 ただ、試合後の観客席では、「今年のユナイテッドは昨年より違うぞ、というところを感じられたのではないでしょうか。今度、再び皆さん、鴨池競技場で会いましょう」と呼びかけるサポーターの声も聞かれた。有名選手を数多く輩出してきた土地柄だけに、サッカーへの関心度は高く、お年寄りから子ども連れの家族まで、幅広い年齢層が会場に訪れていたのが印象的だった。
 
 三浦監督は「(藤本の得点について)さすがストライカーというゴールだった。(直前に決定機を作ったシーンなど)ゴールを奪うまでのストーリーがあった。(最後に追い付かれたが)誰かのミスというのではない。全員でメンタル的にひと回り強くなっていきたい」と収穫と課題を挙げた。
 
 鴨池陸上競技場の改修工事も進んでいる。加えて新スタジアム構想も現実味を帯びているという。今回の県立サッカー・ラグビー場を包んだ一体感と盛り上がりは、鹿児島のポテンシャルの高さを示したと言えた。その雰囲気のなかで、鹿児島ユナイテッドが、”強く勇ましい”鹿児島らしいチームになってきた。今はまだ準備段階、本番は3月の開幕からだ。今季のJ3、鹿児島が旋風を巻き起こすか――。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)