ちばぎんカップでは、R・ロペス(左)、D・オリヴェイラ(中央)、クリスティアーノ(右)が揃って先発。連係は徐々に深まっているようだが……。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 ちばぎんカップが2月11日、日立柏サッカー場で開催された。Jリーグの開幕に先駆けて、柏と千葉が対戦する同大会。22回目を迎えた今年は、柏が2-0で勝利した。

【ちばぎんカップ】柏2-0千葉 柏がクリスティアーノ、D・オリヴェイラの2発で好スタートを切る!
 
 注目を集めたのは、ディエゴ・オリヴェイラ、クリスティアーノ、伊東純也という昨季チームの攻撃を牽引した3トップに、ハモン・ロペスが加わった柏の攻撃陣だ。
 
 柏はキャンプから一貫して採用している4-4-2のシステムでスタート。前線は、左サイドハーフにクリスティアーノ、右サイドハーフに伊東、2トップにR・ロペスとD・オリヴェイラが並んだ。
 
 攻撃時には爍乾肇奪廖蹐里茲Δ雰舛砲覆訖敬杰悗芭廚鵑税陲蓮⊇盤こそ千葉のハイプレス戦術に苦しんだものの、自慢のアタッカー陣が相手の最終ラインの背後を突きながらリズムを掴んでいき、シュートチャンスを何度も迎えた。
 
 そして60分に伊東のクロスを受けたクリスティアーノが先制点を奪うと、その3分後には、クリスティアーノの縦パスに抜け出したD・オリヴェイラがゴール右隅に落ち着いて決め、追加点をゲット。そのまま無失点で逃げ切り、伝統のダービーを制した。
 
 値千金の先制ゴールを奪ったクリスティアーノは「左右から攻撃の形は作れていたと思うし、我々がチャンスを作った回数を考えてみれば、今日の結果は非常に理に適ったもの」と妥当な結果だと話す。
 
 そして、ブラジル人トリオの連係についても手応えを語った。
 
「清水戦(2月4日、鹿児島キャンプ/●1-3)が一緒にプレーする初めてのゲームだった。それまで3人一緒にプレーする機会はなかなかなかった。そのなかで今日は3人の連係から局面を打開することもあった。個人的には4-4-2が非常にやりやすいシステムだと思っている」
 
 クリスティアーノが言うように、キャンプから比べれば、ブラジル人同士の連係は深まっているようだ。
 
 しかし、この攻撃的システムの完成度は高くない。
 たしかに千葉戦では、ブラジル人3人のコンビネーションでゴール前までボールを運んだシーンは何度かあった。
 
 一方で、ラストパスがずれたり、ポジショニングが被ったりと改善点も至るところに見られた。なかでもD・オリヴェイラとR・ロペスの2トップのバランスは課題だ。いずれもボールを受けてから力を発揮するタイプで、パスを待つ傾向にあり、役割が明確になっていなかった。
 
 むしろ、R・ロペスと代わり、ボールを積極的に引き出す中川寛斗が投入された62分以降のほうが、流動的な攻撃が増えた。
 
 さらにこの日の千葉は、前半途中には息切れするくらいに、コンディションが上がっていない状態で、その相手に2得点という結果も手放しで称賛できない。
 
 クリスティアーノも「これからさらに連係の部分を深めていきたい」と、練度を高める必要性を感じている。
 
 現状では戦術のベースとするには未熟で、まだオプションの域を出ていないと見るべきだろう。
 
 スピードとパワーを併せ持つ爍乾肇奪廖蹐惑力満点で、相手の脅威になるのは間違いない。それだけに、試行錯誤が続くこの新システムをいかに早く実戦レベルに仕上げられるかが、上位進出への鍵となりそうだ。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)