中田秀夫監督、ロマンポルノリブートのアンカー務め感慨無量「先輩たちの思い背負っている」

写真拡大

 成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」リブートプロジェクトの1作「ホワイトリリー」が2月11日、東京・新宿武蔵野館で封切られ、メガホンをとった中田秀夫監督をはじめ主演の飛鳥凛、共演の山口香緒里、町井祥真が舞台挨拶に立った。

 行定勲、塩田明彦、白石和彌、園子温が参加した同プロジェクトのトリを飾る今作は、陶芸家の師弟(飛鳥&山口)による“女性同士の純愛”を描き出す。「リング」シリーズなどホラーの名手として知られている中田監督は、1985年に日活撮影所に入社。ロマンポルノは88年に一度幕をおろしただけに、「僕自身は(監督としては)ロマンポルノに間に合わなかった世代です」と述べ、「この近くに新宿日活がありまして、入社当時、スーツで研修に行っていたことがフラッシュバックします。田中登監督、神代辰巳監督、そして師匠の小沼勝監督や先輩たちの思い、ロマンポルノに間に合わなかった同世代の思いを背負ってここにいるかと思うと、感慨無量です」と思いの丈を打ち明けた。

 さらに中田監督は、「(本プロジェクトは)5本でひとつの作品・チームです」と語る。そして満場の客席に向け、「リブート第1弾は私たちの『ホワイトリリー』がアンカーを務めました。オリジナル映画をつくるのが本当に大変な時代ですが、ロマンポルノ50周年に向けて第2弾、第3弾と続くように、皆さんのご協力をいただきたい。一度潜伏したロマンポルノが、約28年の時を経て再び飛び立とうとしています。お力添え頂ければと思います」と真摯に呼びかけた。

 「仮面ライダーW」の人気アイドル役で知られる飛鳥は、100人規模のオーディションを勝ち抜き主演に抜てき。約2年前の選考を「実際に下着で、濡れ場を潔くできるかどうかというお芝居の選考もありました」と振り返り、「合格の連絡を頂いたときは本当に嬉しかった。監督の作品に出られるという喜びと、覚悟を決めて臨もうという気持ちになりました」とほほ笑んだ。

 また、山口は「若いころから、ロマンポルノの時代を知る大先輩の役者さんやスタッフさんに、お酒が入ってくると『かつては濡れ場で女優として成長していった。女優は脱がなきゃダメなんだよ』と言われていました」と明かす。町井は初めての“絡み”を「監督が『町井くん、そこには男と女しかいないんだよ、ガルルル!』と唸っていたのが印象的でした」と話し、中田監督を「『ガルルル』って言ってたね。言葉に困ったら最後は擬音でした」と笑わせていた。