表彰式にて。同点ゴールを決めた小川航基(右)は鹿児島県賞を受賞。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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【Jリーグ DAZNニューイヤーカップ鹿児島ラウンド】
ジュビロ磐田 1-1 鹿児島ユナイテッドFC                
2017年2月11日/15:00/鹿児島県立サッカー・ラグビー場

 磐田のFW小川航基が試合終了間際に意地の一撃を叩き込み、J3の鹿児島に辛うじて1-1のドローに持ち込んだ。ニューイヤーカップ鹿児島ラウンドは磐田と鹿児島が3試合通算勝点が5で並び、得失点、得点数がすべて並んだため、抽選を行なった結果、磐田の連覇が決まった。
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5月に開催される韓国U-20ワールドカップに出場するU-20日本代表のエースとして期待される小川は、このニューイヤーカップで全3試合に出場。5日の第1試合・熊本戦は川又と2トップを組んだものの、いいところなくハーフタイムで交代に。8日の第2試合・北九州戦は4-2-3-1の1トップで先発し、得意とするポストプレーから荒木のゴールをアシストした。
 
 そしてこの最終・鹿児島戦では得点を奪いに行く切り札として、60分に中村太亮と交代でピッチに立った。84分に鹿児島の藤本憲明にゴールを決められ1点を追う展開のなか、90+4分の土壇場に、櫻内渚のクロスをGK山岡哲也がファンブル。クロスバーに当たって落ちてきたボールを、ゴール前に詰めていた磐田の背番号18が右ヒザに当てて身体ごと押し込んだ。
 
 小川は諦めない気持ちが結実したと強調した。
 
「あんな得点だったけど、(1点取れて)ホッとした。後半相手が疲れてきていたので、ギャップを突いてければと思った。ニューイヤーカップに全試合に出て1点では、まだまだ物足りない。ただジュビロらしく、最後まで諦めないところ。それを出していければ、こうして最後の結果にもつながる」
 
 決して満足はしていないが、身体の切れが徐々に良くなると感じるなか、「結果=ゴール」が出たことで安堵したようだ。

 このオフは栄養士から、コンディション管理をするうえで身体にどういった栄養素が必要で、どういった食品を摂らないほうが良いかなどを聞き、食生活の改善に努めた。その甲斐はありこのキャンプ中は、「体調がとても良く、切れがある」と効果を感じている。
 
 高卒2年目の19歳ながら、プロアスリートとしての意識も高まっている。また、新加入の川又堅碁のコンディションが、名波監督によると「まだ50点ぐらい」という状況のなか、小川には開幕スタメンの可能性も浮上してきた。
 
 昨季はカップ戦3試合しかできず、ノーゴールに終わった。しかし殻を突き破り、一気に飛躍する――。開幕が近づくにつれ、小川にとってそんなブレイクスルーのシーズンになる気配を段々と強めている。

 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)