9日、韓国メディアによると、中国政府が「限韓令」を出して韓流コンテンツの締め出しを図っているとされる中、韓国のあるドラマが中国で爆発的な人気を呼んでいる。写真はドラマ「鬼<トッケビ>」のイメージ画像。

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韓国への高高度防衛ミサイル(THAAD)配備決定への報復措置として、中国政府が「限韓令」を出して韓流コンテンツの締め出しを図っているとされる中、韓国のあるドラマが中国で爆発的な人気を呼んでいる。2017年2月9日、韓国・中央日報は、「政治権力がねじをきつく締めたところで文化の流れを遮ることはできないという事実が改めて立証された」としてこれを伝えた。

そのドラマとは、韓国でこのほど放送が終了、日本でも今年3月からテレビ放送が予定されている「鬼<トッケビ>」。中国では限韓令の影響でテレビではもちろん有名動画サイトでも放送・紹介されなかったが、韓国での放送終了後、ネットユーザーらが自ら字幕を付け動画共有サイトなどに掲載すると、口コミを通じて爆発的に広まったという。

こうして「裏ルート」を通じた拡散のため視聴率やクリック数などの公式な統計はないが、中国のファンたちは、もし「トッケビ」が正式に放送されていたら、これまで中国で大ブームを巻き起こした韓流ドラマ「星から来たあなた」や「太陽の末裔(まつえい)」の記録を軽く超えただろうと話す。すっかりトッケビにはまった中国のファンの中には、春節の連休期間中に韓国の「トッケビ」ロケ地巡りをした人も少なくないそうだ。

主人公を演じた俳優コン・ユの人気ぶりもすさまじい。中国最大の検索サイト・百度(バイドゥ)で「コン・ユ」の名を検索すると20万件以上がヒットするといい、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)では検索ワードランキングの1位に入ったことも。そして中国の主婦をして、「世界で最高の俳優」と言わしめるほどだ。

この現象を「(ドラマに登場する)“トッケビの剣”が限韓令を突き抜けた」と表現した記事に韓国のネットユーザーからも「見事だ」「コン・ユの演技力がすごい」「トッケビはフランスでも知られているよ」「独特なキャラクターと面白い展開がよかったと思う」など、ドラマを称賛する声が寄せられている。

しかし一方で、「こんな名作が違法ルートで流通したなんて悔しい限り」「結局、違法ダウンロードで金銭的に大損したってことだね」「みんな違法にタダで見たってことじゃないか!ムカつく」「違法で『トッケビ』を見る資格は君たちにはない!」など、違法拡散に怒りや懸念を示す声も数多く寄せられた。(翻訳・編集/吉金)