2016年1月10日に急遽してしまった、イギリス生まれの偉大なるアーティスト、デヴィッド・ボウイ。
「何だかキラキラしたメイクして歌ってた人じゃなかったけ?」というアラサー堅実女子の皆さん! その知識だけでは非常にもったいない! 彼こそは「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」と言われる人なのです。

そこで今回は、彼の魅力に迫るべく、現在開催中のデヴィット・ボウイの世界感やキャリアを統括した大回顧展『DAVID BOWIE is』の見どころポイントを紹介します!

入り口からボウイがお出迎え。(C)Shintaro Yamanaka(Qsyum!)

2013年にイギリス・ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)でスタートしたボウイ展。
残念ながら開催中にボウイは急遽してしまいましたが、彼の魅力がぎっしり詰まったこの展覧会は、世界各地で大盛況。すでに巡回総動員数160万人を突破し、V&A史上最高の動員数を記録するほどの人気なのです。

どうして、こんなにもボウイは人気なのでしょう? 早速、その魅力に迫ってみましょう!

【ポイント1】ライブ会場へ来たかのような臨場感!

展覧会というと、静かに絵画を鑑賞するといったイメージですが、本展はサウンドが魅力!
入り口に来ると薄暗い会場からボウイの歌声が聞こえてきます。ここでファンは鳥肌たちます。ボウイを詳しく知らない人もライブ会場に飛び込んだかのような臨場感に、ワクワクすること間違いなし。

会場で手渡されるヘッドホン。

そして、会場ではヘッドホンを渡されます。
これを装着して展示内を歩くと、センサーが信号を検知して、ヘッドホンからボウイの歌声やインタビューが流れるという仕組み。歩きながら、ボウイのリアルヴォイスが聞こえるという、体験型展示が魅力です。

60年代のボウイの映像が流れるブース。(C)Shintaro Yamanaka(Qsyum!)

展示はボウイの人生になぞって展開していきます。
まずはデイヴィ・ジョーンズが、1965年に芸名をデビッド・ボウイへ変えた、初期の頃からスタート。
初期の頃のセットのスケッチや、最初のバンドのために作った手描きのポスターのほか、ボウイが「長髪男性への虐待を阻止する団体」の代表としてコメントする当時の映像も流れます。
デビュー当時から、周囲から目立つ存在だったことがわかりますね。

ボウイに指を差されたら、卒倒しますって!(C)Shintaro Yamanaka(Qsyum!)

そして、ボウイが1972年にBBCの番組に出演した時の映像と当時の衣装も展示。
ビビッドなオレンジの髪と衣装をまとい、歌う『スターマン』は美しすぎて、もうメロメロです。ボウイが画面越しに「YOU!」と指をさした瞬間、多くの若者がボウイの魅力にはまったのではないでしょうか。

展示では、どの角度にいてもボウイに指をさしてもらえるように、プリズムのようなセットを作っています。こういう細かい演出がにくいですね!

【ポイント2】名だたるデザイナーが手がけた、あの衣装が見られる!

展示でとにかく目を見張るのは、数々の美しい&奇抜な衣装!
ボウイは、日本びいきでもあり、山本寛斎のデザインした舞台衣装を保存していました。今回、ボウイ所蔵の貴重な衣装も惜しげも無く展示されているので、これは要チェックですよ。

山本寛斎デザインの「アラジン・セイン」のツアー衣装(C)Shintaro Yamanaka(Qsyum!)

会場に入ってすぐにドーンと置いてあるこの衣装は、山本寛斎デザイン。
ボウイは1973年の「アラジン・セイン」ツアーで、「派手なステージ衣装を!」と寛斎にオーダー。

サイドまで見られるのは、この展覧会でだけ!

この衣装、サイドをみるとスナップがついています。これは歌舞伎の「引き抜」という技術を応用したもので、ボウイはツアー中にこの衣装を一瞬のうちに脱ぎ、下に着ていた衣装が現れたのだとか。早き替えの演出ですね〜。かっこいい……。

アレキサンダー・マックイーンがデザインしたユニオン・ジャックのコートもあります!

そして注目なのが、アルバム『Earthling』(1977年)のジャケットで着用した、アレキサンダー・マックイーンがデザインしたコート。アルバムのジャケ写では背面しか見せていませんが、この展示では、なんと前からも見られるんです!

シンプルながらもシュッとしたデザインです。黒いシャツを中に着ていたのは知らなかった!

今回の展示では、PVやアルバムで見た衣装が多々展示されていますが、写真や映像では写っていない部分も見られるのが嬉しいですよね。良い演出です!ホントに。ほかにも、衣装の採寸メモがあったり(ウエスト26.5 inch。細い!)と、発見がたくさんありますよ。

【ポイント3 ボウイの日常がわかる!】

各ブースには、ボウイ直筆の歌詞やギターコードが展示されているので、これもお見逃しなく。
譜面に小さな文字を書き込んでいたり、方眼紙に歌詞を思いついたのかササッと走り書きしていたりとボウイの創作風景が垣間見れます。

ゆっくり読み込みたい、直筆の歌詞

ベルリン時代に暮らしていたアパートの鍵。

音楽創作に力を注ぐ反面、スターとしてのプレッシャーから逃れるため、ロスからベルリンへ移住したボウイ。
当時暮らしていた時のアパートの鍵や、ベルリンの地下鉄の地図なども展示されていて、ひとりの人間として、日常を取り戻そうとしていたボウイの様子がわかります。

ボウイが描いた三島由紀夫の絵。

ボウイは絵の才能もあり、三島に加えイギー・ポップの肖像や自画像などを描いていたそう。写真の絵は、ボウイのお気に入りだったようで、ベッドルームに飾っていたのだとか。とにかくどんな状況であれ、何かを創り出すことが、ボウイの人生だったのでしょうね。

【ポイント4】ボウイを知らなくても大丈夫! 魅力にはまる見事な演出!

会場では、PVやライブ映像が多く流れます。
この展示の最大のポイントは、映像で出ている衣装がすぐそばに配置していあるという点。

スクリーンの裏にも衣装が隠れてます。(C)Shintaro Yamanaka(Qsyum!)

ライブ会場を模した広いブースがあるのですが、そこでは大音量でボウイの名曲がライブ映像とともに流れます。

「この映像で来ていた衣装が、目の前にあるこれなんだね!」とパッとみてすぐわかるんです。
これはファンにとっては感涙の演出ですが、実は、ボウイをそんなに知らない人にとってもより身近にボウイを感じることができる、という効果もあります。

家族や恋人、友達の付き合いで、ボウイ展に来た人も、「ボウイの衣装ってレディ・ガガみたいだね〜。あれ、ボウイの方がガガよりも先だよね」と、ボウイの魅力とその影響力を肌で感じることができるはずです。

日本だけの特別展示。坂本龍一&北野武のインタビューも必見。(C)Shintaro Yamanaka(Qsyum!)

ちなみに日本の展示では、映画『戦場のメリークリスマス』でボウイと共演した、坂本龍一と北野武のインタビュー映像が流れています。ふたりの日本人からみたボウイの魅力を、じっくり聴いてみてください。

【ポイント5】物販買って、思い出に浸ろう!

最後は、会場でしか買えない物販コーナーに寄り道。
併設のカフェで、展示の感想を話しながら、ボウイの魅力を振り返るのもいいですね。

物販コーナー人気NO.1は、稲妻ポーチ!

カフェでは「フィッシュ&チップス」なども味わえます。イギリス気分を満喫しよう!

ボウイの50年間に渡る創作活動を堪能できる、大回顧展『DAVID BOWIE is』。ぜひ一度足を運んでみて! 

開催期間:4月9日(日)まで。 *土日や祝日は混雑するので平日が狙い目です。
場所:寺田倉庫G1ビル (東京都品川区東品川二丁目6番10)
開催時間:火〜木・土・日・祝 10時〜20時(最終入場19時)、金は10時〜21時(最終入場20時)
休館日:月曜(3/20、27、4/3は開館)
チケット料金:一般 前売り:2200円/当日2400円(当日券は会場およびチケットぴあにて発売)

*当日券や予約状況はこちらからチェックを! なお、当日券有り無しの情報は、こちらのツイッターでわかります。急に行きたくなったら、検索してみましょう!

MORE DAVID BOWIE!

もっとボウイが見たい! そんなあなたにオススメ情報。70年代の伝説のカメラマン、ミック・ロックが撮影したボウイの写真展『DAVID BOWIE by MICK ROCK』が2月25日から原宿のVACANTで開催されます。展示作品のほとんどが日本初公開、しかも購入可能というから、このチャンスをお見逃しなく!

場所:VACANT(東京都渋谷区神宮前 3-20-13)
会期 : 2017年2月25日(土)〜3月13日(月)
開館時間 : 12:00 - 20:00 (会期中無休)
入場料 : 500円 (バッジ付き)
http://www.vacant.vc/davidbowiebymickrock