2月18日(土)より全国公開となる「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」の新キャラクターを演じる神田沙也加にインタビュー!/(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project

写真拡大

テレビアニメ、劇場アニメなど、この冬話題の新作アニメに注目し、出演者のインタビューを通して作品やキャスト・スタッフの魅力を紹介する。

【写真を見る】ARアイドルとして人気を博す歌姫・ユナを演じる神田に、出演が決まっての感想や演じるに当たって意識した点、キャラクターの見どころ・聞きどころなどを聞いた/(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project

2月18日(土)より全国公開される「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」は、次世代オンラインゲーム《ソードアート・オンライン(SAO)》を舞台に主人公・キリトの活躍を描いた原作小説を元に、原作者・川原 礫が書き下ろしたシナリオを軸とした劇場アニメ。

天才プログラマー・茅場晶彦が世界初のフルダイブ専用デバイス《ナーヴギア》を発表してから4年が過ぎ、次世代ウェアラブル・マルチデバイス《オーグマー》が発売される。AR(拡張現実)機能を最大限に広げた《オーグマー》は、覚醒状態で使用することができる安全性と利便性、さらに専用ARMMO RPG《オーディナル・スケール(OS)》の人気とともにユーザーを拡大していた。《SAO》プレーヤーであるアスナらも熱中するそのゲームにキリトも参戦しようとして、不可解な出来事に巻き込まれていく。

今回、新キャラクターであり、ARアイドルとして人気を博す歌姫・ユナを演じる神田沙也加にインタビュー。出演が決まっての感想や演じるに当たって意識した点、キャラクターの見どころ・聞きどころなどを聞いた。

■神田沙也加(ユナ役) インタビュー

――まず、出演が決まっての感想を教えてください。

アニメ好きとして、演じられてうれしいです。ゲームが発売されるなど、ずっと気になっていた作品だったので、劇場版のCMを見るたび「これに出るんだな」ってワクワクしました。テレビアニメもいくつもシリーズが放送され、世界観がある作品なので「劇場版だから!」と特別な感じではなく、違和感なく溶け込むよう監督や周囲の方と同じ意識を持って演じることで、アフレコは早くなじめたと思います。

――ARアイドルを演じられていかがでしたか?役作りは?

アイドルは、「歌って踊れて、器用」なイメージがあって、不器用な自分にはできないものだと思っていました。なので、今回「ユナ」というかわいいビジュアルがあったからこそ、思い切って存分に楽しめたと思います。アニメ作品は特にビジュアルから影響を受けるので、ビジュアルを見てその声質がイメージできて、物語の収録の前には何日間もキャラクターソングのレコーディングをやらせてもらったこともあり、その時にはキャラクターができていました。プロットの段階から「小悪魔的」と書かれていて、アイドルの時や歌っている時はあざといと感じるくらいのかわいさもありますが、アスナの頬にキスするような、普段から友好の表現として自然にキスする、狙ってない小悪魔さは嫌味なく演じたいと思いました。

――キャラクターとして歌ってみていかがでしたか?

キャラソンという形で、ポップスのようなジャンルを歌うのはほぼ初めての経験になりますが、曲が素晴らしくてうれしかったです。自分の曲としてほしいと思うくらいカッコイイ曲もあって、ゲストとしては曲数も多いと思うので、「この良い曲をさらに良く聴こえるように歌いたい」と気を付けました。ミュージカルで歌うような曲では、実際の舞台の演出を受けるような感じでディレクションを受けて歌ったり、アイドルらしい曲では収録しながら「もっとアイドルらしくしよう」と意識しながら歌っていったので、普段は使わない歌唱法で歌ったり、私のいろんな声が聞けるので、ぜひ聴いていただきたいです。

――アフレコでは、監督やスタッフの方から具体的なアドバイスはありましたか?

演じ分けが必要なシーンもあって、そこは最初から「極端に変えて良い」と言われたので、そういうところを「逆算して演じたら良いんじゃないか」というアドバイスをいただきました。あとは、作品に出てくる用語を初めて見るファンの方にも分かりやすく、明瞭に聞こえるよう発音に気を付けました。“リソース”“百層”といった言葉を書き取りながら、アクセントの位置が分かる音読譜みたいな物を作りましたね。視聴者の方が普段は使わない言葉を聞いて、「どういう意味だろう?」と置いていかれないようにと意識した部分です。歌っている時も同じで、今どきの曲やキャラソンというような曲はスピードが早いですし言葉数も多く詰まっていて、映画館で見た時に「今、何て言った?」みたいにならないように、早くてもちゃんとメロディーのキャッチーさが残るように意識しました。

――共演者の方の印象は?

残念ながらアフレコは一人だったのですが、ユナは(重村教授役の)鹿賀(丈史)さんと(エイジ役の)井上(芳雄)さんのシーンが多く、お二人とは舞台での共演も多いので特に緊張することはなかったです。練習用にアスナやキリトの声が入った素材をいただいたので、「いち早く映画を見れた!」と思って興奮しましたね(笑)。キャラクターはアスナが好きで、ビジュアルではシリカちゃんなども好きですし、声優としては沢城みゆきさんが好きなのでシノンも好きです。

――では、憧れている声優さんや目標にしている声優さんはいらっしゃいますか?

今、お名前を挙げさせていただいた沢城さんが好きですね。声優としての強みは、聞いてすぐ「この人だ!」って分かるすごさと、「この声、この人なの!?」っていう意外性の、2つがあると思うんですけど、沢城さんはこの相反するものを持てていると思うので「すごいな」と思います。年齢も私とそんなに変わらないと思うんですけど、峰不二子みたいなキャラクターも演じられていて、唯一無二レベルで好きです。歌を歌われているという部分では、坂本真綾ちゃんも好きですね。曲も好きですし、「レ・ミゼラブル」で共演したこともあります。

――そうなんですね。仲良くされている声優さんからアドバイスをもらったりすることもありますか?

アニメ「俺物語!!」('15年、日本テレビほか)の曲を歌わせていただいた縁で、江口拓也さんとご一緒させていただいたことがあって、声の出演が決まった時にLINEで「相談させて」と連絡したことがあります。私一人でアフレコに入って録ってOKでも、アニメーションになった時に他の声優さんと温度感が違うように聞こえることがあって、「それってプロの声優さんも通ってきた道なの?」と相談したことがあります。最初はやっぱりそうらしくて、どうしたらなくなるか聞いたら、ある日急になくなるらしいんですよ。「最初は好きな声優さんを何で好きかとか、癖とか分析しながらまねしたりする」と聞いたので、私もまねしてみようと思って取り組んでいます。

――これまで舞台などにも出演されていますが、声優として生かされている部分はありますか?

ミュージカルや舞台では、劇場に入ったら最後列にマイクや録音機を置いてマイクチェックの音を録っておくようにしていて、視覚的な部分が奪われていてもちゃんと聞こえるかを確認するんですけど、それが応用できていると思います。劇場によってキャパシティーが違うので、最後列の座席まで全然距離が違っていて、実際に目で見ていただいているとはいえ、キャストが小さくしか見えないと表情までは伝わらないので、伝わらない部分や心境を、耳に飛び込んでくる声色でお芝居を伝えている部分があり、声優として通じている部分じゃないかと思います。実は、自分が表に出るのは苦手で、ずっと声優をやりたいと思っていたんです。養成所では、実技というか実際の収録現場と同じような環境でローテーションしながら学んでいくところだったので、経験がなくて初めて現場に行っても何となく勝手が分かったのは、スクールに通っていたからだと思いますし、勉強する時間があったのは今思えば恵まれていたと思います。

――最後に、思い入れがあるシーンや注目してほしいシーンがあれば教えてください。

試行錯誤したシーンもありますが、困ったというよりは演じていて楽しかったですね。アイドルとして「みんなー!」みたいに呼び掛けたり、投げキスしたりっていうのは、ブリブリに思い切りやらせてもらったので楽しかったです(笑)。自分がアイドルになるのは、自分自身で「えっ?」ってなってしまうと思いますが、キャラクターとしてはどんなにやってもかわいいので、安心してかわい子ぶれるみたいな感じでした。アニメでは、見た目は全然違うものになれて、実際にはできない変身願望が全て満たされる場所で、私にとってそういう意味ではずっとやりたいことだったので、ぜひ見て楽しんでいただきたいです。