2017シーズン 選手の補強一覧

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1stステージは低空飛行も…下平監督のもと2nsステージで立て直し

 フットボールチャンネル編集部では、Jリーグ開幕に向けて各J1クラブの補強動向を診断していく。今季の目標に向けて、効果的な補強を行うことができたクラブはどこなのか。今回は、昨季のリーグ戦を年間勝ち点8位で終えた柏レイソルを占う。

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 新監督にミルトン・メンデス氏を招聘しスタートを切った柏だったが、開幕から低空飛行が続くと1stステージ第3節・ジュビロ磐田戦直後に同体制は終わりを告げた。下平隆宏ヘッドコーチが新監督の座に就くと、次第に状況は好転。本来の強さを取り戻していった。

 ディエゴ・オリヴェイラ、クリスティアーノ、伊東純也の前線3人は強烈で、常に相手の脅威。アビスパ福岡で実戦経験を積んだ中村航輔もゴールマウスを守り続けた。最終的には年間順位8位だったが、シーズン当初を思えばよく持ち直したといえる。

 アカデミー育ちの選手はチームの軸となっており、今後も活躍が期待される。2011年以来のタイトル獲得はもちろん、強さを発揮するアジアの舞台にも返り咲きたいところだ。今シーズンは柏にとって重要な年となる。

R・ロペス、ユン・ソギョンら実力者を補強

 期限付き移籍を含め多くの選手がクラブから出て行く中、新加入選手は最小限にとどめた印象だ。

 横浜F・マリノスへ完全移籍となった山中亮輔の代わりに韓国代表のユン・ソギョンをデンマークのブレンビーから獲得。2012年ロンドン五輪の銅メダルメンバーで2014年にはブラジルW杯にも出場し、イングランド・プレミアリーグの経験もある。

 また、ベガルタ仙台からハモン・ロペスを補強。柔軟なテクニックとシュートセンスを持ち、ディエゴ・オリヴェイラやクリスティアーノらとの強力ユニットが実現すれば、その破壊力はさらに増すことだろう。

 さらに右SBの新候補としてレノファ山口から小池龍太も加えた。昨シーズンまでこのポジションは茨田陽生が務めることが多かったが、彼は大宮アルディージャへ完全移籍を果たしている。そのため、プレシーズンのアピール次第では小池が第一候補に躍り出る可能性もある。

 レギュラー格は維持しつつも、各ポジションで競争が生まれればより強いチームへと成長していくだろう。

アカデミー出身選手が主力に。クラブの哲学が浸透

 GKの中村航輔を含めてスタメン級は技術の高い選手が多く、ボールを繋ぐことを全く苦にしない。アカデミー出身者も主力として名を連ね、柏の哲学は浸透している。

 中谷進之介、中山雄太はまだ若いが、すでにリーグトップクラスのCBコンビだ。中山は今シーズンから背番号5に変わり、クラブからの期待がうかがえる。世界で戦えるCBの育成は日本サッカーにとっても大きな課題であり、クラブに関わる人以外も彼らの成長を望んでいる。

 前線には強烈な個が揃い、相手に隙が生まれたと見るや最短距離でゴールを目指す速さも兼ね備えている。ディエゴ・オリヴェイラ、クリスティアーノ、伊東純也はどちらかと言うと『剛』のイメージで、新加入のハモン・ロペスは『柔』の印象。新加入の助っ人をうまくチームに組み込めば、多彩な攻撃は生まれるはずだ。

 選手の組み合わせ次第で様々な形で戦うことができ、下平監督もいい意味で悩みが増えるのではないだろうか。大谷秀和を中心に、今シーズンも一丸となって戦う。

診断

補強診断 B

 前線、両SBと補強ポイントに沿って強化を進めた。特に期待されるのが小池で、彼がどれだけスタメン争いに絡めるかは大事な要素となる。左のユン・ソギョンは輪湖直樹と切磋琢磨すれば成長できるはず。歩んできたキャリアは輝かしく、左SBのファーストチョイスとなる可能性もある。

総合力診断 B

 昨シーズンはスタートで躓いたのが痛かったが、元々力のあるチームだ。開幕から白星を重ねていけば上位進出は可能で、戦い方次第ではリーグ優勝も夢ではない。他の強豪クラブが積極的に動く中、柏は大人しかった。それは現有戦力への絶対的な信頼があるからではないだろうか。

text by 編集部