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2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックでは、なんと約5000個もの金・銀・銅メダルが製造されます。その原料となる金・銀・銅といった金属を、使わなくなったスマートフォンなどの小型家電から集めよう、というプロジェクトが「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」です。4年に1度のビッグイベントを日本に住む人々の手で支えようというプロジェクトになっており、自分が寄付したスマートフォンが憧れのアスリートが首から下げるメダルに使用されているかもしれないという夢のある企画です。

東京2020大会メダル|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

https://tokyo2020.jp/jp/games/medals/



Tokyo Olympic chiefs call on public to recycle smartphones to make medals | The Japan Times

http://www.japantimes.co.jp/news/2017/02/01/national/tokyo-olympic-medals-made-recycled-cellphones/

Tokyo Olympics deserve a medal for what it's doing with old smartphones

http://mashable.com/2017/02/01/tokyo-2020-olympics-medal-smartphone/

2020年東京オリンピックおよびパラリンピックの大会組織委員会は、2017年2月1日に日本の通信業界最大手であるNTTドコモおよび日本環境衛生センターと協力し、家庭に眠る使っていないスマートフォンなどの小型家電の中に使用されている金・銀・銅といったメダルの原材料を2017年4月から回収し始めることを明かしています。

2020年大会ではオリンピック・パラリンピックを合わせて金・銀・銅のメダルが合計約5000個製造される予定で、これをまかなうために目標回収量はなんと合計8トンに設定されています。具体的な回収対象となる小型家電は、携帯電話・パソコン・デジタルカメラ等が予定されていますが、回収できる品目は回収場所によって異なるとのこと。なお、回収場所はプロジェクトに協力を表明しているNTTドコモの店舗及び全国の自治体に設置される回収ボックスになる予定です。

なお、組織委員会によれば、何百万台ものスマートフォンが回収されてようやく目標の8トンに到達するとのこと。各金属ごとにメダルを製造するのに必要な量は、金が10kg、銀が1230kg、銅が736kgの合計約2トン。ただし、材料のロスなどを含めて考えると、目標回収量の8トンで十分な量になるとのことです。

オリンピックのメダリストである陸上・十種競技のアシュトン・イートン選手、パラリンピックの競技のひとつであるウィルチェアーラグビーの池崎大輔選手、体操の内村航平選手、水泳の松田丈志選手たちから同プロジェクトへのコメントが寄せられています。

アスリートからのコメント|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

https://tokyo2020.jp/jp/games/medals/comment/



オリンピックの体操で3度金メダルを獲得した内村航平選手は、「今では便利にスマートフォンやパソコンを使っていますが、進歩する度に使えなくなって廃棄するだけではもったいないと思います。体操の技術も昔からの選手たちの取り組みがあって今につながっています。今回の取り組みは、これまで利用してきた価値や思いをメダルに込めるわけですし、将来に大切なメッセージを伝えるプロジェクトになると思います」とコメントを寄せています。

これまでにもオリンピックメダルの原材料の一部にリサイクル金属が使用された例はありますが、組織委員会いわく今回のメダルは100%リサイクル金属で作られるものであり、これは2020年の東京オリンピックが初めてとのこと。

なお、東京オリンピックの公式Twitterアカウントも同プロジェクトについてツイートしています。



なお、1964年の東京オリンピックでは100円玉や500円玉など日本の貨幣を製造する「造幣局」がメダルを製造しました。その際は、昭和39年当時の価格で金メダルが1万2500円、銀メダルが7500円、銅メダルが6000円と発表されています。

100円玉や500円玉など日本のお金を製造する「造幣局」で世界屈指の貨幣「新五百円硬貨」が製造される瞬間を見てきた - GIGAZINE