【君の名は。】実は「御神体のあの場所」の聖地はハワイにあった!?伊東市にも聖地が?

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「君の名は。」を見た方、この写真の場所、どこかに似ていると思いませんか?そう、宮水神社の「御神体」が祀られていて「口噛み酒」を奉納したあの場所です。実際の画像と見比べると

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何と見た目がそっくり!

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これまで“聖地”、つまり「モデルなのでは?」と言われてきた場所は、RPGに出てきそうな絶海の孤島「青ヶ島」、2014年に噴火した「御嶽山」など。そこに候補地として加えたい、少なくとも「ビジュアルのモデルになったに違いない!」と思わせてくれるソックリさですよね。

さて、気になるこの場所の名は…?答えはハワイ・オアフ島にある
「ダイヤモンドヘッド・クレーター」。
「クレーター」を付けるのは主に現地の表記で、日本での呼び名は通常「ダイヤモンドヘッド」。古くはザ・ベンチャーズの曲名でも知られた、ハワイ有数の観光地にしてファミリーでも手軽に行ける絶景スポットです。

筆者がここを訪れたのは20年ほど前。冒頭写真の手前側、外輪山の一番高い地点がダイヤモンドヘッド(標高232m)ですが、当時ハワイに行ってわざわざ山に登るなんて「物好きだね」と言われた覚えが。でも今は空前の絶景ブーム。新しい登山コースも整備され、下の写真のように遥かワイキキが一望できるとあって観光客が絶えないようです。

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さらに、絶景は海側だけじゃありません。クレーター底部の登山口から一心に登ってきて頂上に辿り着き、振り返れば視界いっぱいに広がる“すり鉢形の絶景”。これこそがダイヤモンドヘッド・クレーターならではの景色であり、「君の名は。」の聖地じゃないかと思うゆえんです。

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この写真も、とてもよく似ていますよね。
そして「クレーター」という呼び名。クレーターと聞くと日本では「隕石の落下でできた窪地」というイメージが強く、ますます「君の名は。」の聖地っぽいですが…惜しい!ここでの「クレーター」は英語本来の意味通り「噴火口」のこと。隕石の衝突跡ではなく、この地で火山が爆発して火口(クレーター)ができ、その周りに噴出物が積もって外輪山ができた「火砕丘」と呼ばれる地形です。

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ではさっそく“聖地巡礼”に…と行きたいところですが、さすがにハワイまでのお金も時間もないので、例によって例のごとく “明日にでも行ける聖地” に行くことにします!目指したのは

伊豆半島・伊東市にある「大室山」
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頂上にくっきりとキレイな“すり鉢形の絶景”を戴き、すり鉢の中に神社もあることから「御神体のあの場所」の聖地候補に名を連ねる大室山。ここもダイヤモンドヘッドと同じく「火砕丘」で、リフトに5分乗っているだけで登れてしまう超お手軽な山と聞いたらもう行くしかありません!

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■東京から一番近い大室山への“聖地巡礼”
よく見る上記の空撮写真では「抹茶プリン」のように美味しそうな大室山も、今は枯れ色。とはいえ、堂々として大らかな山容に癒されます。麓の「さくらの里」には3000本の桜が植えられていて春には見事な眺めだそう。

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大室山の成り立ちが一目で分かる看板を発見! 「火砕丘」にも爆発のタイプや積もった噴出物の内容で種類があり、大室山は阿蘇の「米塚」と並び日本を代表する「スコリア丘」とのこと。ちなみにダイヤモンドヘッドは「タフリング」という種類です。

リフト乗車口へ行くと大きな鳥居。売店、お土産屋さんなども軒を連ねます。
さっそくリフトに乗車!料金は大人・往復で500円。大室山は国指定の天然記念物で全山の自然保護のため登山道はなく、登り下りはリフトのみです。

あっという間に山上へ到着。リフト終点横にも売店兼お土産屋さんがあったり、その向こうでは工事が行われていたりと、かなり観光地化された“聖地”ではあるものの…伊豆最大級の単成火山というだけあって遮る物は何もナシ。文字通り360度パノラマの絶景が楽しめます! 東〜南側にかけては海、そして伊豆諸島が。 西〜北側を見ると伊豆高原の山々と、遥か彼方に一際高くそびえる富士山が。

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山々をバックに看板の所で記念写真を撮ったら火口の周りをぐるりと歩く「お鉢めぐり」に出かけましょう。距離は一周1000m、時間は20分くらいです。さっそくキレイな“すり鉢”が目の前に!ここからは片側にすり鉢、片側に山や海を臨む絶景の中の空中散歩になります。ちなみにこのすり鉢は直径300m、深さ70mあるそう。

5分ほど進むと安産と縁結びの神「五智如来地蔵尊」が、たおやかな雰囲気で鎮座。ちなみに大室山では毎年2月の第2日曜日(ちょうど今週末)、山の保全と観光行事を兼ねた「山焼き」が行われるそうで、売店に飾ってあったその様子の写真がこちら…

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何というギャップ!漂う地獄感もハンパない…。お地蔵様も大変ですね。
そこから5分ほど、ゆるやかに登っていくとちょうどリフト終点の反対側に到着。向かいの斜面中腹にある小さな赤い建物が浅間神社の社です。そしてここが大室山の頂上(標高580m)でもあります!

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「オームロくん」の言う通り、ここで一息ついてしばし絶景を堪能しましょう。 遠くにうっすらと見えているのは大島ですが分かりますか? 南の方角にはかすかに利島や新島が見えたけど…肉眼じゃないとムリですね。

みんな写真を撮ったり、しばし腰掛けたりして思い思いに絶景を楽しんでます。
大室山は約3700年前(縄文時代後期初頭)の噴火でできた山。この岩はその頃からずっとここにいるのかな…。 ちなみに「スコリア」とは黒っぽくて多孔質の、粘り気が弱い溶岩の“しぶき”のことだそうですよ。

もう4分の3くらいお鉢をめぐってきました。いよいよ神社へ下りる階段が!手前右手の白い建物は社務所のようで、本殿がその奥にあります。「浅間神社」と名の付く神社は主に富士山信仰の神社で、木花咲耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)が祭神であることが多いですが、ここの祭神はその姉である磐長姫命(いわながひめのみこと)だそうです。

一瞬、口噛み酒!?と思ってしまった、お供えの榊。
「君の名は。」と違ってこの神社の御神体は岩ではないワケですが、火山エネルギーで誕生した大室山自体がパワースポットといわれるだけあって、岩にも不思議な力が宿っていそう。

すり鉢の底に近付いてみると…“あの世”でも何でもなく、広いスペースを活用した平和なアーチェリー場がそこに。 初心者でも誰でも山上の売店で道具を借りればプレーできるそう。入場料と道具(弓・矢)合わせて、大人は1時間1000円です。

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安産と縁結びの神様である磐長姫命が見守るそのお膝元で、老若男女がアーチェリーをする… 何だか想像以上に楽しい場所でした。

気付けば、空には「ティアマト彗星」の軌道を思わせるような雲が現れたりして、このままここで「かたわれ時」を迎えたてみたい衝動が…。でも残念ながらリフトの終了時刻は16:15。どんな光景になるのか想像を膨らませつつ下山しました。

ちなみに毎年2月の第2日曜日、つまり今週末の「山焼き」ですが、どんな感じなのか貼ってあったポスターがこちら!

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とんでもないド迫力!しかも30分も掛からず山が丸ごと豪快に焼き上がるとか…。興味のある方、聖地巡礼を兼ねてぜひとも訪れてみてください。

(スージー小江戸)