2本目の23分から途中出場した広島FW工藤壮人

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[2.10 練習試合 広島2-0岐阜 シーガイア]

 “26歳の新人”がハツラツとピッチを駆けた。アメリカMLSのバンクーバー・ホワイトキャップスから今季、サンフレッチェ広島に完全移籍で加入したFW工藤壮人は2本目の23分から途中出場。3-6-1の1トップに入った。

 工藤投入のタイミングでメンバーを総入れ替えし、若手主体の構成となったこともあり、なかなかゴール前で決定機を迎えることはなかったが、最前線で体を張り、ポストプレーでリズムをつくった。

「攻撃のところには物足りなさがあった。ゴールという部分で貢献したかった」と悔やんだが、「くさびのところでは僕自身、ノーミスでプレーできた。あそこでタメをつくるのは重要だし、手応えはつかめた」と、広島の1トップとしての役割についても少しずつ理解を深めている。

「前線で動き過ぎず、いるべきスペースにいることが大事。1トップが動き過ぎると、シャドーやサイドの選手にとってはターゲットがズレてやりづらくなる。動き過ぎずに役割を果たしながら、シャドーより落ちる動きをしたり、試行錯誤しながらやっている」

 15年シーズン限りで柏を退団し、昨季はMLSでプレー。2年ぶりのJ復帰で新天地に選んだのが広島だった。「新人の気持ちというか、フレッシュな気持ちでやっている。キャンプから開幕に向けて楽しみな気持ちが強い。1年目の選手のような感覚」と白い歯をこぼした。

 下部組織から育った古巣・柏とは第5節の4月1日にホームで対戦。日立柏サッカー場に乗り込むのは12月2日の最終節となった。柏戦への思いについては「近づいてみないと分からない」としながらも、「日程が発表されて、(柏との対戦は)いつなんだろうって目は行きましたね。そうしたら最終戦だった」と笑った。

 今後は12日にFC東京と金沢、15日にも岡山との練習試合を予定している。「キャンプを通じて課題と手応えをつかめてきている。Jリーグのチームとより実戦を重ねて、Jリーグの感覚を蘇らせていきたい」。FW佐藤寿人がチームを去り、昨季得点王のFWピーター・ウタカも退団。背番号50に懸かる期待は大きい。

(取材・文 西山紘平)


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