Doctors Me(ドクターズミー)- 甘い誘惑にご用心!チョコレート依存症の原因と克服法について

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もうすぐバレンタイン。彼氏やご主人に、または、一年に一度の自分へのご褒美に。
さらに友チョコとして、プレゼントしたりされたり。とにかく、チョコレートを食べる機会が増える季節ですね。

ですが、チョコレートには依存症に陥る可能性があるのをご存知でしょうか?

今回はチョコレートが大好きな方へ、安心してチョコレートが楽しめるように、依存症の原因と仕組み、健康リスクなどについて、精神科医のひな子先生に解説していただきました。

チョコレートに依存してしまうのはなぜ?


チョコレートに含まれる糖


チョコレートに豊富に含まれる糖は、血糖値を急激に上げ、その後急降下させるという性質を持ちます。

このチョコレートに含まれる糖に慣れてしまうと、定期的にチョコレートのような非常に甘いものを口にしないと、血糖値が低くなりがちでイライラしたり、落ち着きがなくなったり不安を感じたりするようになります。
そして、ついついまたチョコレートを口にしてしまう...ということに。

カフェイン


コーヒーなどと同様、チョコレートにも含まれるカフェインは、脳内にあるアデノシン受容体と呼ばれるものに結合することで、疲労を感じにくくする働きがあります。

このスッキリ感を求めて、カフェインを含む飲食物を好んで摂取するうちに、カフェインに慣れてしまい、少量のカフェインでは効果を感じにくくなっていきます。

このことによって、カフェインを含むチョコレートやコーヒーなどの摂取量が増え、依存を形成すると考えられます。

チョコレートによって分泌される脳内物質と作用


チョコレートを食べることで脳内に分泌される物質の代表的なものとして「セロトニン」があります。

セロトニンは、脳内ホルモンの一つで、幸福感、充実感をもたらす働きがあるとされています。

反対にセロトニンが不足することが、うつ病の病因の一つであると考えられており、抗うつ薬などは脳内にこのセロトニンを増やすことでうつ病を治療する、というメカニズムを持つものも多くあります。

チョコレートを食べることで、短時間ではありますが、満足感や幸福感を感じやすくなる可能性があります。

チョコレートを食べすぎることによる健康リスク


肥満


高カロリーなものですし、糖分も多いので過剰に食べることは体重増加につながります。

虫歯


チョコレートの糖分が口の中の細菌とくっつき、プラークを形成します。このプラークが酸を作りだして歯を溶かすことで虫歯が起こります。

虫歯は早期発見、早期治療ももちろん大切な事ですが、何より予防できます。歯みがきの習慣化と定期的なメンテナンスを習慣にしていくことが大切ですね。

不眠


カフェインの摂り過ぎで、夜間の睡眠に影響が出る可能性があります。

チョコレート依存症の克服法


チョコレートばかり食べ続けてしまう、という方は、チョコレートの量を一定以下に減らすために、軽い運動やストレッチをするなど、 ほかのものに目を向けて、意識をチョコレートからそらすことが有効と思われます。

チョコレートの過剰摂取をやめることによって、体調の改善や食事への意識の変化を実感できるでしょう。

ただ、改善したくても依存が強く、イライラや不安などの症状がひどい場合は、心療内科や精神科などを受診して、相談してもいいかもしれません。

チョコレート以外の依存性がある食べ物


アルコール


アルコールは強い依存性を持つ物質です。アルコール依存症になると、自分で飲む量や飲むタイミング、どのような状況下でお酒を飲むか、ということをコントロールできなくなってしまいます。

飲酒量としては多くはなくても、不適切な条件下で飲酒欲求を抑えきれずにお酒を飲んでしまい、問題をおこしてしまうような場合は、アルコール依存症を疑ったほうがいいでしょう。

コーヒー


カフェイン依存症は、カフェインが身体の中にある状態がいわば普通になっている状態で、カフェインを摂取しないと頭痛や気持ちの落ち込み、吐き気などの症状があわられます。

コーヒーをブラックで飲用する方は、カフェインが多くコーヒー依存の方も非常に多いですよね。コーヒーをたくさん飲むことに慣れてしまっている方は、以下のような飲み物に変えることをおすすめします。

・ノンカフェインのコーヒー
・コリコーヒー
・タンポポコーヒー
・ハーブティー
・麦茶

1日の何杯かを置き換えることによって、1日のカフェイン量を抑えることができます。

タバコ


ニコチンに対する依存などが有名ですね。何故ニコチンに依存性があるのかというと「ドーパミン」の分泌を促進するからです。

ドーパミンとは主に「快楽」をつかさどっている物質で、これが分泌されると快感や覚醒作用などが脳に表れてきます。

通常、ニコチンは体内に入ると48時間〜72時間ほどで体外へと排出されますが、体からニコチンが枯渇された状態になると、再びニコチンを欲するようになります。

このように手軽に快楽を感じることができるため、多くの人がニコチン依存症になってしてしまうのも納得できます。

最後にひなこ先生から一言お願いします


チョコレートの依存は、あまり一般に知られてはいませんが、当てはまる方も多いと思います。

チョコ好きの方はこの機会に、依存にはなっていないかどうかチェックしてみるといいですね。

(監修:精神科医 ひなこ先生)